おいマスコミ、肝心な質問しろ。小泉進次郎議員と滝川クリステルさんの結婚会見のことだよ。お父さん(小泉純一郎元首相)が何と言っていましたかもいいが、「子供が生まれたら育休取るんですか?」、これ聞かないと。

 これは、いわゆる「できちゃった婚」と見えるが、近ごろ順序はどうでもいいらしい。
 厚生労働省「出生に関する統計」によると、いわゆる「できちゃった婚」は年齢が若くなるほど多く、年を取ると少なくなるので今回のような40歳前後のカップルだと、「ほう、珍しいね」となるわけだが、そういうのはあまりとやかく言わない世の中になってきたようだ。

 「働き方改革」にからめて考えれば、結婚・出産とくれば次は育児となるのが当然で、誰か一人くらいはそこを突いても良さそうに思えるが、肝心なマスコミ自身が旧態依然の働き方であり、実のところあまり興味がない。と言うよりむしろ話題にしたくない。
 今からでもいいから徹底取材してほしい。

 以前、宮崎謙介氏(元衆議院議員)の育休発言が話題になったが、不倫騒動の方がクローズアップされ、どこかに消えてしまった。この人は加藤紘一氏の娘である加藤鮎子氏(現衆議院議員)と結婚・離婚し、金子恵美氏(元衆議院議員)と再婚し、その出産のさなかに不倫していたというだらしない男なので育休発言にも説得力がないが、小泉進次郎議員なら別だろう。

 私は国会議員に育休制度は不要という考え方だ。国会議員が育休を取ったからといって、一般のサラリーマンが取りやすくなるとは思えない。立場や仕事内容・仕事スタイルが違い過ぎるからだ。むしろ、「国会議員はいいよな、育休取れて」で終わってしまうだろう。国民が安心して育休を取れるような社会にするのが国会議員の仕事であって、率先して取るのは、単なる政治的パフォーマンスである。

 その上で。
 「滝川さんもお仕事を持たれていますし、お子さんが生まれたら、子育てはどうするのですか?」。
 そう聞かなければならない。男がいいか女がいいか、名前は考えてあるかなど下らん質問するなよ。それはクリスタルさんに聞け。芸能リポーターに任せておけ。
 爺さん婆さんばかりの国会議員の中で、子育て問題をリアルに語れる数少ない議員となったのであるから、マスコミの皆さんはそこを問うべきだ。