へえ、大河ドラマって、まだやってんのか。NHKが2021年の大河ドラマのタイトルが「青天を衝(つ)け」で、渋沢栄一が主人公であることを発表した。主演は吉沢亮。知らんな。初めて聞く名前だ。
 再来年の話だが、埼玉ゆかりの渋沢栄一が主人公というのは、とりあえず目出度い。が、見ないだろうな。テレビそのものを見なくなったから。

 「青天を衝け」は60作目ということだ。
 私は年寄りだから、第1作目を見てるよ。昭和38年の「花の生涯」。
 次が「赤穂浪士」で、その後、「太閤記」、「源義経」、「三姉妹」と続く。これ、何も見なくても記憶で言えるんだよ。すごいだろ。まあ、私らの年代なら当たり前なんだけど。

 今やっている「いだてん」は低視聴率に喘いでいるらしいね。人気脚本家の宮藤官九郎を起用して、中村勘九郎や阿部サダヲが出ててもダメなんだ。ということは、「青天を衝け」もあまり期待はできんな。
 渋沢栄一は日本資本主義の父と呼ばれるほどの立派な実業家だが、大河の主人公にしては華がない。

 何とか視聴率を上げる方法はないか。

 渋沢栄一は、第一国立銀行をはじめ、多くの地方銀行の設立に関わった。また、王子製紙や麒麟麦酒や帝国ホテルなど500を超える企業の設立にも関わった。
 そこで、だ。
 幼い頃のことはどうでもいいから、いきなり起業の話に入る。サッポロビールはこうして出来ました。東京ガスはこうやって作りました。っていう話を一話ずつやって行く。なにせ500以上だから、題材はいくらでもある。

 で、第一国立銀行の回では、「この番組はご覧のスポンサーの提供でお送りしました」と、みずほ銀行の名前が出たりする。NHK史上初のスポンサー付き番組。秩父鉄道も秩父セメントもやってもらおう。

 まあ、NHKでスポンサー付き番組なんて無理なんだが、ぶっ壊すとか言ってる人もいるくらいだから、今の体制はそう長くは続かんだろう。思い切ってどうだ。