今日は春日部女子高校・外国語科の授業見学に行ってきた。2年生「英語表現」の授業だったが、クラスを2分割して(20人ずつ)、それぞれに日本人一人と外国人一人がつく。全員女性。
 片方のクラスは中堅の日本人の先生と、物静かなアメリカ人の先生の組み合わせ。もう片方のクラスは新人の日本人の先生と、活発なイギリス人の先生の組み合わせ。先生の組み合わせは学期ごとに替えるそうだ。

 一昨日の浦和麗明もそうだったが、私がビデオを回したり、教室内をウロウロしながら写真を撮りまくったりしても、生徒たちはまったく動じない。学力低めの学校だと生徒がキョロキョロと落ち着きを無くしてしまうことが多いのだが、この完全無視の姿勢は集中力の証でもあるし、取材する側としては実に有難いことだ。

 女子校の良さが、見事に発揮されている授業。
 今日の感想はこれに尽きる。
 この授業については、少人数授業とか、ALTを加えたチームティーチングとか、グループ学習を含めたアクティブラーニングとか、いろいろな説明ができるのだが、やはり一番の特徴は、明るさと伸びやかさであり、これは女子校独特のものではないかと思うのである。

 生徒たちは、飾らず、照れず、臆せず、よく話す(全部英語で)。
 共学校や男子校でこれが出来ないかというと、そんなことはないと思うが、女子だけの方が積極性を引き出しやすいのではないか。もちろん、同性同士の気楽さは緊張感の欠如につながる場合もあるが、それは先生がどうコントロールするかの問題だ。

 ちょっと上から目線で言わせてもらえば、この学校の先生方は、女子の特性を生かした学習指導というものをトコトン追求するべきだろう。追求してほしい。
 そんなことは言われなくても分かっています、すでにやっています、と言われるかもしれないが、そうだとしても、そのことは受験生や保護者に伝わっていない。だから定員スレスレなのだ。

 私がこの学校の生徒募集担当だったら、「これ、女子校だから出来るんですよ」ということを、これでもかとアピールしまくるだろう。
 共学校だったら、「共学校だからこそ」と言い、男子校だったら、「男子校だからこそ」と言う。募集とはそういうものだ。