初夏の文化祭レポート2日目は春日部共栄高校。せっかく春日部まで来たのだからと、一つ手前の八木崎駅で降り、まずは県立春日部高校に行ってみる。学校案内には駅から徒歩1分とあるが、改札から校門までダッシュで30秒ぐらい。

 中庭のステージでセーラー服の女子高生が踊っていた。遠くから眺めていたので、最初は男子校あるあるの女装だろうと思ったが、近くに行ってみると本物の女子高生だった。近隣のセーラー服となると春日部女子高生か。
 共学校の男子なら女子のダンスなんて日常的に見ているはずだが、男子校生にとって滅多にない機会だ。アンコールしまくっていた。

 春日部駅からスクールバスに乗って春日部共栄高校へ。
 校門には「第40回藤桐祭」みたいなド派手な看板かアーチがあるのかと想像したが、特になし。この時期の文化祭だと準備期間の関係で大規模な建造物は難しいのかもしれない。

 まず合唱部を聴きに行ってみる。知り合いのK君が、卒業生としてたまに指導に行っていると聞いたからだ。かれは今、「ぬか暖簾(のれん)」という名前で音楽活動をしている。高校在学中に全日本ジュニアクラシックコンクールで入賞するなど活躍し、大学卒業後はアーティストへの道を選んだ。かれがYouTubeに動画を公開した際、私は1番か2番にチャンネル登録したはずだ。

 保護者が運営する模擬店が多いのがこの学校の特色かもしれない。部活単位、学年単位で行っているようだが、揃いのTシャツを着るなど気合が入っている。手際も良く、味もいい。見たか、これが「大人の力」だ。

 午後2時からは中庭で締めくくりのフィナーレ。これを見るために昼前から場所取りが始まる。今回私は、新聞の公式取材ということで事前に依頼しておいたので、校舎2階のベストポジションを確保。
 まずは全国常連の吹奏楽部が華麗な演奏を披露。途中から招待試合を終えたばかりの野球部とチアリーディング部が加わり、甲子園のスタンドでお馴染みの大応援が繰り広げられる。

 文化祭のエンディングは各校それぞれの特徴があるが、明るく賑やかでパワーあふれる終わり方は春日部共栄らしくてよろしい。
 言い忘れたが、春日部共栄も今年から土日2日間フルに一般公開する方式になった。