春日部市教育委員会が臨時休業中の小学生の学習支援のため、YouTube動画で教科書の解説を行う専用サイトを開設した。(4月25日付埼玉新聞より)
 いいんじゃないの。
 今のところ小学3~5年生の算数のみだが他学年も順次掲載するという。公開型のオンライン学習支援は県内でも珍しく、市教委では「全国の子供たちに活用してもらえれば」と話しているそうだ。(同)

 たまたま新聞を見ていて目に留まったもので、他にも事例はあると思う。公立の小中高校や市町村教委の取り組みをご存知の方は、ぜひコメント欄などを使ってレポートしていただきたい。全国に広げると収拾つかなくなるので、できれば埼玉県限定、せいぜい首都圏の、それも公立関係でお願いしたい。私立が進んでいるのは分かっているので公立の方で。

 春日部市教育委員会ホームページ

◆ガーガー族との戦いに勝利
 昨日も書いたように、「端末ガー」とか「通信環境ガー」とか「格差ガ―」とか、ガーガー言ってちゃ駄目なのよ。
 市教委にも市内小中学校にも「ガーガー族」はいたと思うが、これらをとりあえず振り切ってサイト開設までこぎつけたのは素晴らしい。ハナマルあげとこう。

 見られる家庭と見られない家庭があって不公平が生じる。
 そう。「公」がやることは常にここを意識してもらわなくてはならない。
 しかし、だからと言って、見られない家庭がゼロになるまでやらないというのでは、永遠に始まらない。少なくとも5年10年かかる。
 そんなに時間をかけていたら、時代は次のステージに進んでしまう。

◆ゴーゴー族に必要な「With」の発想
 やっかいなガーガー族にもそれなりに存在意味はある。
 いざ実行に移した場合の問題点は、ガーガー族の反対意見の中にほぼ含まれている。
 本音は「自分にはできない」、「自分はやりたくない」であったとしても、あらかじめ起こりうる問題点を整理しておくことは重要だから意見としては拝聴しよう。
 ガーガー族の皆さん。貴重な反対意見ありがとう。

 ガーガー族の皆さんの言う「やるべきではない理由」は、推進派の皆さん(ここでは「ゴーゴー族」としておこう)にとって「乗り越えるべき障害(課題)」である。
 目の前に障害(課題)がある。だからやるべきではないというガーガー族と、どう乗り越えたらいいかと考えるゴーゴー族。この戦いが終わることはない。

 が、ここで年寄り的考えを一つ述べておくと、ゴーゴー族の皆さんが、「VSガーガー族」という発想に凝り固まっていると疲弊するよ。
 ガーガー族は、ガーガーと一生鳴き続けるものだ。それがお仕事。
 ガーガー族も組織の一員ではあるのだから、どこかに「Withガーガー族」といった発想も持ち合わせていたほうがいい。