高校野球ネタ3連投。私は連投に強いタイプだからいいが、読者の皆さんが耐えられるかどうか
 埼玉県大会、終わってみれば花咲徳栄の5連覇。過去の連覇記録としては平成18年度から20年度にかけての浦和学院3連覇があるのみ。

 花咲徳栄の初優勝は平成13年だが2回目は平成23年。その間、選抜出場が2回あるものの10年かかった。雌伏の時というやつだ。
 3回目は平成27年で、以後今年まで5年連続となり29年には全国制覇も果たしているが、5連覇の始まる前年、平成26年は何と1回戦負け。相手は山村国際。
 思えば物語の始まりはこの時だった

 平成24年は秋優勝。しかし翌25年春は浦和学院に敗れ準優勝、夏は所沢商業に敗れベスト16止まり。
 平成25年も秋優勝。しかし翌26年春は狭山ヶ丘に1回戦負け、夏も前述したように山村国際に1回戦負け。
 秋は強いが夏には尻すぼみとなる花咲徳栄。こんな状態が2年続き、このあたりからチーム育成方針が変わったのではないか。たしか23年の2回目の時も、秋は1回戦負けだった。よし、夏に強い花咲徳栄に作り替えよう。
 と、岩井隆監督が思ったかどうかは分からない。以上はまったくの私の想像だ。今度、機会があったら直接伺ってみよう。

 だが、以後、夏の県大会5連覇中、秋の優勝は29年度の1回のみ。春の優勝はなしというところを見ると、夏に照準を合わせたチーム作りというものが確立されたのではないか。野球の指導経験のない私だが、データからはそのように見える。

 平成11年以降21年間、公立の優勝はない。この間、浦和学院9回、花咲徳栄7回、聖望学園3回、春日部共栄2回、本庄第一2回と、優勝校は5校が独占している。
 今シーズンは山村学園、浦和実業、東京農大三などが活躍したが、甲子園への道はなかなか難しいものだと改めて感じた。

 おまけ。
 決勝戦、山村学園のエース和田朋也投手は11点取られても完投。準決勝で敗れた春日部共栄のエース村田賢一投手も7点取られたけど完投。もちろん勝った花咲徳栄の中津原隼太投手も決勝戦では完投。いかにも高校野球っぽくて、私はこういうの好きだな。