少し前のことになるが、「平成30年度埼玉県公立学校における児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」(1月23日)というものが発表された。

 1 暴力行為
 2 いじめ
 3 長期欠席(不登校等)
 4 高等学校中途退学
 5 自殺
 これらについて調査している。

 問題行動というくらいであるから、どれも深刻なのだが、もっともショックを受けたのが「自殺」で、1年間で20人もの児童生徒が自ら命を絶ったというではないか(前年は9人)。報告の中で県教委も「極めて憂慮すべき状況」と述べている。

 暴力はいつか改心するかもしれないし、不登校もそのうち気が変わるかもしれない。中退したって道はいくらでもある。だが、命を絶ってしまったらそこでおしまいだ。これだけは何がなんでも防がなければならない。
 で、このことがずっと頭から離れず、いつか記事に書こうと思っていた。

 どうしたら自殺が防げるか。
 そんなこと誰にも分からないよ。
 もしも、こうしたら防げるという方法を知っている人がいたら是非教えてほしい。それをみんなで広げようじゃないか。

 大人の自殺は、健康問題や経済的問題に起因していることが多い。しかし、これは子供には当てはまらない。
 ニュースで大きく扱われるので、いじめが最大の原因と思われがちだが、必ずしもそうではないようだ。家庭問題(親子関係)や学業不振というものが結構動機になっているという調査結果もある。

 子どもの自殺は、大人が防いでやらなければならない。
 じゃあ、大人の自殺は?
 これはちょっと複雑で、もしかしたら社会全体の仕組みから考え直さなければならないかもしれない。

 しかし、子どもは社会と直接つながっているわけではないから、身近な大人たちによって防げる。防がなければならない。

 では、どうする?
 ということを考えつつ書いたのが、昨日のエントリー(記事)だ。
 学校の先生が生徒に言って聞かせている体で書いているが、これは大人へのメッセージだ。
 子どもたちの「生きる力」を育てるのは、大人の目と耳と口である。腐った大人はやめようぜという話だ。