緊急事態宣言が出されることがほぼ決まったようだ。東京都が指定地域になるのは当然だが、隣接する埼玉県が対象地域となる可能性はきわめて高い。
 緊急事態宣言を受けて、指定地域となった都道府県知事がさまざまな要請をするわけだが、各教育委員会は5月6日まで休校措置を延長することになるだろう。
 私立学校も基本的には公立学校に合わせるものと思われる。

 問題は塾だ。
 平常通り、またはそれに近い形で教室を運営してきた塾が多いと思われるが、今回は、塾に対しても活動休止の要請があると考えたほうが良さそうだ。

 新型インフルエンザ等対策特別措置法施行令の第11条に、「使用の制限等の要請の対象となる施設」が列挙されている。それを見ると、1番学校、2番保育所・介護老人施設と来て、13番目に「自動車教習所、学習塾その他これらに類する学習支援業を営む施設」とある。したがって、今回はこれを根拠に活動を自粛していただきたいという要請がなされるだろう。そう考えておいたほうがいい。
 むろん、強制力はなく、罰則規定もないわけであるが、感染の危険があるのは学校も塾も同じという世論に逆らうのは難しい。
 
 通塾による授業は困難とみて、3月以降、すでに遠隔授業を実施している塾も多いと思われるが、塾の皆さんの創意工夫により、学校休校による学力低下を少しでも抑えていただきたいと思う。

 午前中、個人塾経営の先生と電話で話す機会があったが、その塾では3月の学校休校以来、通塾による授業のほか、ZOOMを用いた映像授業を行っているそうだ。
 元々、企業のビデオ会議を想定したアプリだったが、今回のコロナ禍を機に、学校や教育関連での導入が一気に進み、そのせいもあってセキュリティ面での欠陥が指摘されている。個人的にはZOOMほど使い勝手は良くないと感じているが、企業ではMicrosoft Teamsでテレワークを行っている例もあるようだ。

 私も鋭意勉強中であり、映像授業やSNSを利用したコミュニケーションについて役に立つ情報を提供できない。逆に、皆さんからアドバイスをいただければ幸いである。