オリンピックに高校野球、それにインターハイ。これらが行われている間はどうしてもスポーツネタが増える。
 本来は教育・受験をメインとするブログだが勘弁してもらおう。

 と言いつつ、今日は教育ネタだ。
 文部科学省が、「特定分野に特異な才能のある児童生徒に対する学校における指導・支援の在り方等に関する有識者会議」というものを設置した。
 文部科学省が掲げる「個別に最適化された学び」の一つの方向性であるようだ。

 検討事項は次の4点である。
 1 特定分野に特異な才能のある児童生徒の対象となる分野や才能の見いだし方について
 2 特定分野に特異な才能のある児童生徒が学校において抱える困難とその支援方策について
 3 特定分野に特異な才能のある児童生徒に対する教育課程や指導の在り方について
 4 大学や民間団体等の学校外の外部機関との連携による学校での指導・支援の在り方について

 あまり表立って議論されてこなかった領域と言えるだろう。
 もちろん、こうした分野に強い関心を持っている方もいるし、研究されている方もいるだろう。
 だが一般的には、正に特定分野であって、私も深く考えることはしてこなかった。

 そこで今日を境に、少し本腰を入れて勉強してみようと思った次第である。
 まず、この問題の概要を知らなければならない。
 事務局説明資料
 ここに書かれているのは、これまで検討されてきたこと、実施されてきたことのまとめである。

 他の資料としては次の2点がある。

 「才能教育の諸類型 ~日本型才能教育を巡る討論資料」~
 有識者会議の座長である岩永雅也・放送大学学長によるもので、才能教育(ギフテッド教育)先進国であるアメリカの事例などを紹介している。
 いい悪いは別として、こういうのはやはりアメリカが進んでますね、といったところ。

 「才能教育の在り方に関する論点の 共通認識のための基盤(私見)」
 こちらは委員の一人である松村暢隆・関西大学名誉教授によるもの。
 この方は2E教育についても研究されているようである。

 近年は不登校の児童生徒も増えている。また、集団生活にはなじまないが独自の能力・才能を発揮している人もいる。
 ひと昔、ふた昔前なら、世の中から排除されそうな人たちだが、これらを社会全体のシステムの中に取り込んで行こうということなのだろう。
 はたして現行の学校制度と融合できるのか。
 そのあたりの課題は大きそうだが、議論の成り行きには注目しておいていいだろう。

 残念ながらいま現在の私の知識では気の利いたコメントは書けず、資料の紹介のみである。