小学校高学年への教科担任制導入について、その方向性が明らかになった。
 こちらで報告書が見られる(文部科学省HP)。
 「義務教育9年間を見通した教科担任制の在り方について(報告)」
 実質A4判12ページほどなので、お時間のある方はどうぞ。

 全文読むほど暇じゃないという方は、こちらにA4判1枚で概要がまとめられているので、チラッと見ておくといいだろう。
 「義務教育9年間を見通した教科担任制の在り方について(報告)」概要
 
 これでも全部読むのは面倒。
 なので、ポイントを整理すると。

 1 対象学年
   小学校高学年
 2 対象教科
   優先的に対象とすべき教科は、外国語・理科・算数及び体育

 そもそもの目的は。
 1 専門性を持った教員が指導することで、授業の質が向上し、児童の理解度定着度が向上する
 2 小中の連携により中学校への円滑な接続(中1ギャップの解消)
 3 複数教員による多面的児童理解により、児童の心の安定につながる
 4 コマ数軽減や授業準備の効率化により、教師の負担軽減につながる
 文言は多少アレンジしているが、大体このような目的が挙げられている。
 検討会議は6人の有識者(大学教授と小中学校の先生)で構成され、令和2年10月以来、4回の会合が開かれ、報告書が作成された。
 が、検討会議は例によって、実質的な論議の場ではなく、中身は、頭は良いが教員経験のない文部官僚が鉛筆なめなめ頭の中で考えたものだ。

 音楽とか図工とか体育といった実技系教科は、専門性があったほうがいいとは思う。
 その方が、たぶん子供たちも楽しい。
 でも、それ以外の教科は、小学校段階で(高学年と言えども)、それほど高い専門性は要らんだろう。今のままでそれほど不都合はない。

 ただ、定数を大幅に増やしてくれるなら話はちょっと違ってくるわけだが、見通しは暗い。
 順番として、少人数学級やチームティーチングが可能になるよう定数を増やすのが先で、専門性云々の話はその後だ。
 というか、それ以前に、先生になりたいという若者が減ってる問題をどうするのだ。仮に定数を増やしても、なり手がいなければ話にならん。