国公立をやって、MARCHをやったら、早慶上智にも触れておかなければなるまい。
 現役と浪人を分けるだけでなく、中高一貫生と高入生を分け、さらには卒業生数を考慮した資料を後日出そうと思う。
 なので、今回は単なる合計数のランキングのみ作成した。
 栄東は合計数は分かるが、現浪別が分からないので、現役のみランキングには登場しない。

 では、早稲田、慶応、上智の順にランキングをどうぞ。

(訂正)記事公開後、読者の方から間違いの指摘がありました。慶応ランキング1位川越72人となっていますが、これでは現浪合計の51人より多くなってしまいます。明日訂正し(72→28)、正しい表と差し替えます。ご指摘ありがとうございました。

 
 
 

 早稲田と慶応の上位はほとんど変わらないが、上智は淑徳与野・浦和一女・浦和明の星女子の女子校勢がトップ3を占めるなど、やや異なる傾向を見せている。上智は9学部あるが、いわゆる理系学部は理工学部のみである。こうした学部構成が関係していると考えられる。

 早稲田と慶応の両方に受かっている生徒も多いだろうし、複数の学部に受かっている生徒も多いだろう。
 したがって、実人数で何人が受かっているかは分からない。そこを知りたいという方もいるが、その調査にはかなりの手間暇がかかるので、今のところ私自身はやろうとは思わない。

 ランキング最上位の学校の生徒にとって、早稲田や慶応は必ずしも第一希望とは限らない。東大など国公立を第一に考え、早慶と言えども浪人してからの併願校(いわゆるすべり止め)の一つと考えている生徒も少なくない。それに対し、ランキング下位の学校の生徒にとっては、受かれば必ず入学する第一希望である場合が多い。そのような受け方の差異があることも念頭に置いて、数字を見て行く必要があるだろう。

 ついでなので、早慶上智合計のランキングも作ってみた。
 
 単純な合計数字のランキングである。
 現在、各校卒業者数の最終調査をしているところなので、後日、卒業者数で調整した数字を出してみるが、その計算だと、卒業生数が公立上位校の半分以下である浦和明の星女子がトップになる可能性が高い。

 MARCHの記事のところで、合格者が何人ぐらいだと多いと言えるかという話をした。
 早慶上智の場合はどうなるのだろう。
 現浪で100人を超える学校が11校ある。
 浦和・栄東・開智・川越・大宮・淑徳与野・浦和明の星女子・浦和一女・市立浦和・春日部・大宮開成だ。
 このうち、浦和明の星女子と淑徳与野を除く9校は、国公立合格者(現浪合計)が100人を超えている。つまり、主戦場は国公立であり、進学実績を評価するモノサシは、難関国公立合格者数や医学部医学科合格者数となろう。
 ということで、いったんこれらを除外して考えてみる。
◆早慶上智合計50人以上100人未満
 川越東  81人
 川越女子 67人
 蕨    62人
 意外に少なく3校しかない。ちなみに国公立合格者(現浪合計)は、川越東が76人、川越女子が113人、蕨が99人で、完全な国公立シフトとはなっていない。
◆早慶上智合計30人以上50人未満
 不動岡  45人
 越谷北  44人
 伊奈学園 39人
 昌平   38人
 浦和西  35人
 所沢北  34人
 国公立合格者(現浪合計)は不動岡106人、越谷北113人とギリギリ3ケタに達しているが、難関国公立をモノサシにできる段階には達していない。

 以上のことから、埼玉県内に限定すれば、ちょっとオマケして30人以上、出来れば50人以上というあたりが「早慶上智合格者が多い」と言えるラインだろう。
 少し細かい話をすれば、最初に除外した11校は、概ね「早稲田>慶応>上智」という構成になっている。このあたりにも注目して見てもらえればいいと思う。

 本日はここまで。

【データ更新履歴】
 本記事中の4つの表については、読者の方などからのご指摘を受け、必要に応じ更新することとした。 
 初回掲載日 9月18日
 更新    9月19日
 最終更新  9月20日