最近、企業関係の方とお会いすると、名刺の肩書(部署名)に「DX」という文字を見かけることが増えた。
会話の中にもしばしば登場する。
DX? 知らねえな。
「DX(デラックス)」なら分かるけど。
で、どうやらこれは「DX(ディー・エックス)」と読むらしい。
「Digital Transformation(デジタル トランスフォーメーション)」の略だ。
えっ、だったらDT(ディー・ティ)じゃないの?、と思うが、英語圏では交差するという意味を持つ「trans」を「X」と略すことがあるので、DX(ディー・エックス)だそうだ。
どんどん新しい言葉が出てくるな。
そう思って調べてみたら、すでに平成の時代から経済産業省のレポートなどにも登場していた。
そうか。こっちが知らなかっただけか。
GIGAスクール構想なども、この考え方(DX)から来ているみたいだ。
語の定義は、たとえば次のようなものである。
「企業が外部エコシステム(顧客、市場)の破壊的な変化に対応しつつ、内部エコシステム(組織、文化、従業員)の変革を牽引しながら、第3のプラットフォーム(クラウド、モビリティ、ビッグデータ/アナリティクス、ソーシャル技術)を利用して、新しい製品やサービス、新しいビジネス・モデルを通して、ネットとリアルの両面での顧客エクスペリエンスの変革を図ることで価値を創出し、競争上の優位性を確立すること」(IT専門調査会社・IDC Japan 株式会社による定義)
う~ん、分からんな。
一度読んだだけでは何も頭に入って来ない。
三度読んでもまだ分からん。
で、10回くらい読んで、微かに分かったのは、「データやデジタル技術を活用して、商品やサービスあるいはビジネスのやり方、さらには企業文化までを変えて行こうという考え方」だということだ。
その目的は企業の競争力の強化。
誤解しているかもしらんが、私の読解力ではこれが限度だ。
経済産業省がDX化を進めようとしているのだから、この考え方はいずれ学校教育の中にも入って来る。
いや、すでに入り込んでいる。
今や、日本の学校教育に圧倒的な影響力を及ぼしているのは経済産業省である。
文部科学省は、財務省や経済産業省の子分みたいなものだ。
よって先生方は、「企業」の部分を「学校」や「教育」と読み替えて理解してもらえばいいだろう。
教員の定型的な事務作業を自動化し負担を軽減する。
入試などにCBTを取り入れ業務の簡素化を図る。
教材をデジタル化し、学習環境を改善する。
AIを活用し学習の個別最適化を図る。
といった、さまざまな改革の背景にあるのがDXという考え方だ。
良し悪しは別として、間違いなくその方向に進んでいるので、DXについてもう少し研究してみようと思った。
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