全部見てみたシリーズ。第?弾。
何を見たかというと学校ホームページである。
一人でやると時間のかかる作業だが、年間数回は試みている。
本日は埼玉県内私立高校のHPを全校閲覧し、今春(令和4年3月)の大学合格実績が掲載されているかどうかを確認する。
まあ、大学合格実績は私立の最大の売りと言っていいから、載せていない学校は少ないだろう。
◆ホームページで今春の大学合格実績が見られる県内私立高校
浦和実業学園
特進部(特進選抜コース38人、特進コース37人)の結果とある。国公立15件。早慶上智なし。
浦和麗明
国公立24件(防衛大学校1次6件など大学校含む)。早慶上智7件。
大宮開成
国公立現役123件(国立93件、公立30件)。国立は東大(2)をはじめ旧7帝大すべてと東工・一橋含む。
早稲田(71)、慶応(50)。
大学分類にSMART(上智・明治・青山学院・立教・東京理科大)を用いている。
開智
国公立大学等は150件。
国立は東大(9)をはじめ旧7帝大すべてと東工・一橋含む。
早稲田(87)、慶応(64)。
現浪の別は不明。
なお、一貫部と高等部それぞれの実績は下記に掲載されている。
開智一貫部
開智高等部
開智未来
国公立21件。早稲田(4)、慶応(10)。
卒業生数が159人と少ないので、実数的には目立たないが割合で見ると高い。
春日部共栄
国公立77件。早稲田(9)、慶応(5)。
埼玉栄
国公立39件。早稲田(11)。
栄北
国公立51件。早稲田(12)、慶応(1)。
「歴代最高記録達成」とある。
何枚ものチラシ的な資料が掲載されており、それぞれに「祝」の文字が躍るが、この「祝」は誰に向けてのものなのか。
卒業生の健闘を称え、在校生を鼓舞するのはいい。
だが、このくらいの数字が当たり前に出る学校になったのだから、外に向けてはそんなにはしゃがなくていいのではないかと思った。
栄東
文句なしに県内私立ナンバーワンの実績だ。
ぜひ現浪別、内進高入別の数字も出してもらいたい。
秀明
トピックスとして掲載あり。
淑徳与野
国公立45件。早稲田(64)、慶応(21)。
城西川越
東大(1)含む国公立現役29件。
昌平
東大(2)含む国公立101件。早稲田(19)、慶応(4)。
東大2年連続2人は立派だが、3人、4人と増やしてくれることを期待。
東京農大三
国公立34件。
花咲徳栄
国公立30件。
本庄第一
新着情報に一部結果を掲載。
以上だ。
ざっと3分の1強の学校が、何らかの形で今春の大学合格実績を公開している。
◆年度の表記の仕方について注文
今回の調査では、データの掲載があったとしても、今春の結果なのか昨春の結果なのかが、分からない学校は除いてある。
さしあたり知りたいのは最新の結果である。
つまり令和4年(2022年)の2~3月にかけて行われた大学入試の結果だ。
問題なのは、これをどう表記するかである。
別に決まりはない。
今春の大学入試が行われたのは、年度で言うなら「令和3年度(2021年度)」である。
したがって、「令和3年度(2021年度)大学入試」でいいことになる。
だが、実際に試験が行われたのは「令和4年(2022年)」になってからである。
そこで、中学高校入試がそうであるように、「令和4年度(2022年度)入試」と言ってもいいわけである。
つまり、令和4年度(2022年度)4月に入学する者のための入試という考え方だ。
というわけで、各校HPを見ると、「令和3年度(2021年度)入試」と「令和4年度(2022年度)入試」が入り乱れている状況である。
判別しやすいのは「何年何月何日現在」という表記がある場合だ。
「何月何日」だけでは分からない。
「令和4年(2022年)何月何日現在」の表記があれば、「令和3年度(2021年度)入試」と書いてあろうが、「令和4年度(2022年度)入試」と書いてあろうが、それが最新(直近)の結果だろうと判断できる。
どのような表記、表現をするかは自由だが、元々先生方は、ものごとを誤解なく分かりやすく伝えることを得意とされているはずだ。
本領を発揮してもらいたい。
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