以前にも書いたが、また書く。何度でも書く。
 ホームページの文字色が多過ぎる学校がある。

 目立たせたいという気持ちは分かるが、何色も使ったら互いに干渉し合って結局どれも目立たなくなる。
 見る方も目がチカチカして、どこを読んだらいいのか分からない。
 よって、読まれる確率が低くなる。
 読者にとってどうしても必要な情報なら我慢して読むが、ストレスがたまる。

 たとえば、こんなやつ。

 文字色はブラック、レッド、ブルー、ピンク、パープルの5通り。
 授業中の板書なら間違いなく生徒からブーイングの嵐だ。
 「センセー! どこが大事かワカリマセン(?_?)」

 もう一つ。
 これも色使い多過ぎて見づらい。

 学校側の「やったぜ!」という気持ちは伝わってくる。
 客観的に見ても素晴らしい進学結果だと思う。
 が、いささか品がない。
 他のページは落ち着いた色使いになっているのに、トップページのこの図柄で全体イメージを悪くしている。
 もったいないことだ。

◆書体・級数・色
 文字の変化は、基本的には書体、級数、色の3つでつける。

【書体】
 書体は大別すればゴシック系、明朝系の2つである。
 WEBサイトでは視認性の高さからゴシック系がよく使われる。
 同一ページで何種類もの書体を使うと雑然とした印象になるし、野暮ったくなる。

 初心者ほど変わった書体を使いたがるが、自分が思っているほど効果はない。
 どころか、間抜けに見える。
 書体は2つもあれば十分であり、それ以上は必要ない。

【級数】
 級数は文字の大きさである。
 せめて大・中・小の3つまでだ。
 大と小の2つでも事は足りる。

【色】
 基本がブラック(黒)であるのは当然だろう。
 これにプラス1色から2色まで。

 レッド(赤)の多用は禁物だ。
 ここぞと言う時に使い、普段は基本使わない。

【その他の装飾】
 書体、級数が同じでも太字を使うことで強調できる。
 が、これも使い過ぎるとかえって読みづらくなる。

 カッコを使って強調することもできるし、見やすさが増すこともある
 『●●』【●●】など。

 記号を使って見やすくすることもできる。
 ◆ ● ▼など。

 下線(アンダーライン)を使って注意を惹くこともできる。

 その他、抜き文字(白抜き・色抜き)などもあるが今回は省略する。

◆まずはシンプルを心がける
 素人がたくさんの道具を使うのは危険である。
 奇抜な書体を用いず、級数(文字の大きさ)や文字色はそれぞれ2つまで。
 そういうシンプルなもののほうが、実は読みやすく、スマートでもあるのだ。

 最近のページは画像や動画を用いることが多い。
 それらはカラーであるから、それに加えて周辺の文字まで多色にすると、目立ちにくくなる。
 画面全体が賑やかすぎると、せっかくのカラー画像が生きない。
 そういう点からも色の使い過ぎには注意だ。

 別のページに飛ぶたびにイメージが変わるのも良くない。
 全体的な統一感を失わないようにしたい。

 が、それよりも何よりも、更新頻度だな
 古い情報を垂れ流していることで、どれだけ学校イメージを毀損しているかをよく考えたほうがいい。