本日は千葉日報からのニュース。
 千葉日報は千葉県を中心とする地方紙。
 埼玉県で言えば埼玉新聞。ついでに言えば神奈川新聞、上毛新聞(群馬)、下野新聞(栃木)なども地方紙。

 今日取り上げたのはこのニュース
【点検・高校の校則】<アルバイト>50校以上で原則禁止 県立校でも大きな差(10月14日 千葉日報)
 この新聞は執拗に(いや、「熱心に」と言うべきか)、校則問題を取り上げている。
 なにしろ、「千葉県内 県立高校の校則一覧・データベース」なるものを立ち上げているくらいだ(有料記事なので各校の校則を見るのには会員登録が必要)。
 よって、この記事は、せっかく作った自社のデータベースに出来るだけ多くの人を誘導し、その上で会員登録につなげようという意図とみられる。

 最初、このアルバイト云々の記事を読んだとき、正直何が言いたいのかよく分からなかった。
 しかし、要は読者獲得策なのだと解釈すれば、執拗さ(熱心さ)の訳も分かろというものである。
 斜陽と言われて久しい新聞業界。
 生き残りをかけた戦いは続く。
 
 が、そういう自分も新聞に記事を提供することで食っている部分もあるわけで、新聞社には少しでも読者受けの良い記事を書いて読者を増やしてもらわなければ困るのである。

◆高校生はアルバイト禁止で問題ない
 家庭の事情で働かなければならない高校生がいる。
 昔からいた。
 それは例外として認める場合がほとんどだろう。
 よって、このようなケースは校則問題と一緒にしてはいけない。

 そうではない遊ぶ金欲しさのバイトは禁止に決まってんだろう。
 本当なら親たちがコントロールすればいいのだが、それが出来ない家庭がある。
 仕方ないから学校がルールを作り、禁止する。
 校則って、こんなのばっかり。

◆アルバイトは社会勉強にはならない
 アルバイトは社会勉強になるという意見がある。
 一見もっともそうだし、たしかにそういう面があることは否定できない。
 だが、今急いで覚えなくてもいいことがある。
 しかし、アルバイトというのは得てしてそういうことほど学んでしまうのだ。
 だから、今やらんでいい。

 ものごとには、やるべき(学ぶべき)時期というものがある。
 今やるべきは100%勉強だろう。
 そのために高校というものがある。
 
 アルバイトでやる仕事なんて、どうせ末端の仕事だろう。
 この場合、末端というのはどうでもいいという意味ではなく、誰もがさほど訓練しなくてもすぐに出来るという意味だ。
 そういう仕事から学べることは、社会勉強と言ったって大したものではない。
 その点でも、今やらんでいい。

◆新聞社は就業規則を公開するか
 校則を公開しろと言うなら、新聞社も社内規則を公開しろよ。
 たとえば就業規則とか。

 むろん就業規則は作成義務はあっても公開義務はない。
 会社と社員との関係を規定したものだから、第三者には関係ないものだ。
 なので、そんなものを公開する会社なんてないし、それでいい。

 だが、校則だって考えてみれば他校の生徒を規定するものではないし、その学校の生徒だけが分かっていればいいことだ。
 それを公開せよというのが、どうやら今の流れのようだが、はたしてそれでいいのか。

 それぞれの組織には、明文化されたルールがあるのは当然だし、明文化されていない慣例、慣行のようなものもあるだろう。
 そういった長年のしきたりのようなものを第三者に公開する用意があるのか。
 そこのところ、ちょっと聞いてみたい気がする。