突然ですが、講演・セミナー等の依頼はできるだけ、こちらからお願いします。
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 埼玉新聞「教育セミナー」講師派遣
 この場合、講演・セミナーの模様が、後日埼玉新聞の記事になります。
 特に記事掲載の必要性がない場合は直接のオファーでも構いません。

 私は現場(学校)に出向き、取材し、それを記事にすることを主たる業務としています。
 したがって、講演・セミナーについては、依頼があり日程が合えばお引き受けするというスタンスです。
 老醜を晒したくないし、活舌も悪くなったし、積極的に人前に出たいとは思いませんが、そんな私でも何らかの需要があるのなら可能な限りお引き受けしようかな、と思っています。
 テーマはこのブログで書いている範囲です。

◆今日もまた、講演オファーが
 昨日に引き続き、今日もまた講演オファーが舞い込んだ。
 別に売れっ子ぶって書いているわけではない。
 今までにない現象であり、興味深いので報告しておこうということだ。
 
 2件のオファーには共通点がある。

 1 公立高校からのオファーであること
 2 学校説明会に付属した講演であること
 3 3学期(1月)開催であること
 3 中学1・2年生以下の児童生徒・保護者が対象であること
 4 公立入試制度改革に触れて欲しいという要望があること 

 これまで、それほど多くの講演・セミナーを行ってきたわけではないが、1月開催というのは記憶にない。
 この時期は内に籠ってひたすら入試関連記事を書きまくっている。
 外に出るのは私立中学・高校の入試風景取材くらい。

 動き出しが早い学校が現れていることは昨日も書いたが、やはり令和9年度からの公立入試改革が大きな動機になっているようだ。

◆公立入試改革の影響は
 令和9年度からの公立入試改革により何が起こるか。
 これについてはまだ自分自身勉強中なのであくまでも途中経過だが、次のような影響が考えられる。

 1 公立・私立のパワーバランスが変化する
 2 公立間の序列が変化する
 3 私立間の序列が変化する
 4 公私の募集政策が変化する
 5 受験生の動き方が変化する

 いずれもその可能性があるということである。
 また、全部が繋がっている。

 このうち、例えば「公立・私立のパワーバランスが変化する」かもしれないという問題。
 授業料無償化政策などの影響もあり公立王国と言われる埼玉県でも、私立が公立の牙城を崩しつつある。
 これに加え、「一見大きそうで」「一見複雑そうで」「一見新たな負担が増えそうな」公立入試改革。
 ここは私立にとって攻めどころである。
 元々ある受験生・保護者の安全安心志向に訴えればかなり有利な展開となろう。

 私立の攻勢に対し、公立は全体として防御に回らざるを得ないだろう。
 公立はディフェンスを強化し、むしろ攻勢に打って出ないとこれを機にパワーバランスが大きく変化するだろう。

 断っておくが、個人的には今度の公立入試改革は妥当なものだと思っている。
 所与の条件の中で最適解、とは言えないまでも、よく考えられた解答となっており、時間をかけて受験生・保護者に受け入れられることになるだろう。

 しかし、人は印象で動くのである。
 だから、理性より感性に訴えたほうが上手く行くことが多いのである。

 公立各校に望まれるのは、いかにシンプルに見える入試にするかということだ。
 複雑にしたからと言って優秀な生徒が獲得できるというものではない。
 むしろ学力検査一本勝負にした方が手っ取り早く優秀生を獲得できるくらいだ。

 話を戻すが、令和9年度以降の受験生・保護者はいま、情報を求めている。
 必要な情報はすべて公開されており、それ以上のものはないのだが、それは「こちら側」の論理であって、受験生・保護者の気持ちに寄り添ったものではない。
 
 早期の説明会開催は非常に興味深いものがある。
 この時期、どれくらいの人数が集まるのか。
 また、小中学生及びその保護者がどんな話に反応するのか。
 そんなことを実地に確かめたくて秒速で依頼をお受けした次第である。