主催者からの発表があったので報道解禁。
 1週間ほど前、1月の講演会オファーが2件入ったことを伝えた。
 そのうちの1件がこちら。
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 【11月21日(木)の杉戸高校③】地域貢献事業として第4回 学校説明会を実施します。

 元々予定していた今年度最終の学校説明会に急きょ講演会を組み込んだ形だ。
 かつての杉戸高校であれば、この時期、何とか定員を満たそうと躍起になっていたところだろうが、昨年も今年も第1回調査時点から高倍率が出ている。
 であれば、3年生は個別相談で対応し、全体会は1・2年生対象にシフトチェンジしたほうが良いと判断したものと思われる。

◆この時期、どれくらいの関心
 講演テーマは「令和9年度高校入試改革最新情報」。
 該当学年である現中学1年生及び保護者の関心が高いであろうことは想像できる。
 だが、まだ2年先の入試である。
 しかも、そう言っては何だが全県的には無名と言っていい杉戸高校主催である。
 さらに、講演者も「どこどこ塾」といった肩書のない正体不明の教育ジャーナリスト。
 この時期、この条件で講演会を催して、一体どのくらい集まるのか。
 興味深いものがある。

◆ただただ不安
 「最新情報」と銘打っているが、私が何か特別な情報を持っているわけではない。
 現時点における手持ちの情報は10月に公表された「令和9年度入学者選抜実施要項・選抜要領(暫定版)」までである。
 つまり皆さんと同じ。

 次の重要発表は、1年後、令和7年12月に予定されている各高校の選抜実施内容だ。
 これから各高校が約1年をかけて自校の選抜実施内容を検討して行くことになる。
 それまでは特にない。

 ただ、受験生や保護者の皆さんは、何となく不安なのだろう。
 「県教委のホームページにすべて出ているからそれを見てください」で終了なのだが、それでも不安。
 「改革」という言葉にはそれだけのインパクトがある。

 で、このように人々が不安におののいているときは、デマや偽情報が出回りやすい。
 昔と違ってそうした情報がSNSで一気に拡散してしまう。

 受験生が不確かな情報に惑わされては可哀そうだ。
 高校側は正しい情報を伝えよう。
 と言うより、分かりやすく伝えよう。
 
 高校の先生方にとっては毎年の通常業務。
 受験生・保護者にとっては人生初体験。
 この距離感を読み違えないことだ。

◆「最初」にこだわった杉戸高校
 杉戸高校は、他校に先がけ「最初」にやることにこだわったと思われる。
 4月当初にトヨタ自動車役員の大塚友美氏を招いて1年生向けにリーダーシップ研修会を行ったが、その時も「世界的大企業の役員の方が、普通の県立高校で高校生向け講演会を行ったのは世界初」と謳っていた。

 有名校であれば必ずしも「最初」にこだわる必要はない。
 ゆっくりやっても真打登場と言ってもらえる。
 だが、無名校がそれをやったら「今ごろかよ」と言われる。

 その意味で、他校に先がけるという作戦は今の杉戸高校にとって正しい。