杉戸高校の学校説明会に行ってきた。
 今日は公立学校説明会及び個別相談会の集中日で、同校含め36校が何らかの入試関連イベントを開催した。

 学校説明に先立ち、約1時間の入試講演をさせてもらった。
 来場者には教室に分散してもらいオンライン説明という手もあるが、学校側は対面にこだわり体育館での開催となった。
 大型のヒーターを何台も設置し防寒対策を施したが、それでも寒い。

◆急きょ中2以下対象に変更し開催
 学校側は案内チラシで「埼玉県で最も早い!中2以下への高校入試改革情報提供」と謳っていた。
 元々この日の説明会は年度計画の中に入っていた。
 ただ、募集活動の開始が早かった同校は、年内の説明会ですでに十分な受験生を集めていた。
 その結果が先ごろ発表があった1.50倍という高い希望倍率である。
 そこで最終回となる今回は「中2生以下メイン」に切り替えようということになった。

 だから講演オーダーも「中2生以下のための公立入試改革情報を」というものだ。
 だが、ふたを開けてみれば中3生の希望も予想以上に多かった。
 学校側としては当初150組300人程度を想定していたが、結局200組400人まで拡大し、その半数近くが中3生だった。

◆結局、基本は何も変わらない
 さあ困った。
 令和9年度からの入試改革について話せばよいのかと準備していたが、3年生もいるとなれば、目前に迫った今年の入試の話もしなければならない。
 が、それは2年生以下には関係ない。
 小6から中3まで、集まったすべての人に満足してもらえる話なんてできるだろうか。
 1週間くらい悩んだ。

 で、出した結論はこうだ。
 まず3年生向けに、入試選抜の仕組みを話そう。
 それはつまり、一番大事なのが学力検査得点であり、次に調査書なのだが、その中でも「学習の記録の評定」すなわち9教科の成績が大事だということ。そして、その後に部活動や資格の得点が来る。
 だから、残された45日間、学力検査点を1点でも上げられるように頑張りなさい。

 次に1・2年生向けだ。
 3年生向けに現在の入試選抜の仕組みについて話したが、実はこれが分かれば、今度の入試改革について90%以上理解したに等しい。
 要は世間で言われているほど変わらんのだ。
 変ることより変わらないことの方が多いのだ。
 そのように思ってもらおう。

 というのが大まかなプランだった。

◆頑張る場所を間違えるんじゃない
 今日は塾の先生も見学に来ていた。
 では、そこを意識した話もしておこうかな。

 中2生以下にこのように言った。
 「頑張る場所と、頑張る時を間違えるんじゃない」。
 みんなが一番頑張る場所は学校だ、一番頑張る時は授業だ。
 次が塾。
 なのに学校や授業で頑張らないで、塾で頑張ろうとしている人がいるだろう。
 それじゃあダメだ。
 学校や授業で頑張って、塾では「その先」をやるんだ、「その上」をやるんだ。

 最後に今日のアイキャッチ画像について。
 パワポスライドの最初のページがこの画像。
 「栴檀は双葉より芳し」
 栴檀は杉戸高校の校舎正面入り口に立つ同校のシンボルツリー。