昨日の記事は爆発的と言うにはほど遠いが、そこそこのスタートダッシュだったので続編を書くことにした。
本日は過去9年間平均1.4倍以上から1.0倍以上の学校である。
浦和、浦和一女、春日部、川越女子、熊谷、熊谷女子など伝統校や川口北など上位校も含まれる。
◆過去9年間平均 1.4倍以上
26 入間向陽 1.48 今回1.30
26 草加東 1.48 今回1.20
28 川越女子 1.47 今回1.19
28 坂戸 1.47 今回1.26
28 本庄 1.47 今回1.39
31 浦和 1.46 今回1.50
31 大宮光陵 1.46 今回1.37
33 鴻巣 1.45 今回1.32
34 草加 1.41 今回1.21
35 伊奈学園 1.40 今回1.46
35 大宮南 1.40 今回1.44
11校中、今回倍率が過去平均を上回ったのは浦和、伊奈学園、大宮南。
他の8校は下回ったが、特に差が大きいのは川越女子と草加東で過去平均より0.28ポイント低い。
入間向陽は2022年度の1.60倍をピークに、その後1.45倍、1.32倍と低下し、今回1.30倍はここ10年で最低。
草加東は2021年度までは1.5倍を超える年が多かったが、2023年度1.41倍、24年度1.38倍と低下し、今回1.20倍はここ10年で最低。
川越女子は2016年度の1.74倍以降、1.6倍台、1.5倍台、1.4倍台と下がり続け、2023年度は1.28倍、24年度は1.21倍とさらに低下。今回の1.19倍はここ10年で最低。非常に危険な下がり方である。
坂戸は2020年度以前は1.7倍台が3回あるなど高倍率を維持してきたが、2021年度の1.34倍以降は低下傾向が顕著でここ2年間は1.2倍台。
本庄は2019年度の1.70倍をピークに低下傾向。2023年度は1.22倍と落ち込んだが、24年度1.31倍、今回1.39倍と回復の兆しも見られる。
浦和は今回1.50倍と過去平均をやや上回った。ただ、直近の4年間を見ると、2021年度1.28倍、22年度1.31倍、23年度1.58倍、24年度1.36倍と1.2~1.3倍台の低倍率が続いている。
大宮光陵は2020年度に1.19倍と落ち込んだが、その後は回復基調にあり、2023年度1.25倍、24年度1.32倍、今回1.37倍と上向いている。
鴻巣は2023年度1.29倍と落ち込んだが、24年度1.39倍、今回1.32倍と何とか持ちこたえている。
草加は2016年度から20年度までの5年間は1.5倍以上を維持してきた。21年度、22年度と1.3倍台が続いた後、23年度は1.00倍まで落ち込んだ。24年度1.05倍、今回1.21倍とやや上向いている。
伊奈学園は2020年度の1.29倍以降は、21年度1.34倍、22年度1.36倍、23年度1.43倍、24年度1.37倍、今回1.46倍と、1.3~1.4倍台で安定している。
大宮南は2021年度の1.10倍が最低で、その後22年度1.30倍、23年度1.21倍、24年度1.21倍とやや持ち直した。今回1.44倍は2022年度以来5年ぶりの1.4倍超え。
◆過去9年間平均 1.3倍以上
37 浦和北 1.39 今回1.36
38 朝霞西 1.37 今回1.25
39 浦和東 1.35 今回1.56
39 八潮南 1.35 今回1.38
41 川口北 1.34 今回1.38
41 草加南 1.34 今回1.31
43 川越西 1.31 今回0.99
7校中、今回倍率が過去平均を上回ったのは浦和東、八潮南、川口北。特に浦和東は今回、過去平均を0.2ポイント上回っている。
他の4校は下回ったが、特に差が大きいのは川越西で過去平均を0.32ポイント下回っている。
浦和北は2022年度に0.98倍と定員割れ状態となった。翌23年度に1.55倍とV字回復したが、24年度1.49倍、今回1.36倍と再び下降気味だ。
朝霞西は2018年度の1.62倍を除けば1.3~1.4倍台で安定している。ただし、ここ3年間は2023年度1.20倍、24年度1.37倍、今回1.25倍とやや下降気味。
浦和東は2016年度から22年度までの7年間は1.2~1.3倍台で推移していたが、23年度1.53倍、24年度1.65倍、今回1.56倍と上昇傾向にある。
八潮南は商業系2学科との併設で普通科定員は80人と少ない。2019年度1.18倍と低かった以外は1.2~1.3倍台で安定している。
川口北は2021年度1.02倍、22年度1.01倍と極端な低倍率が続いたため過去平均が低くなっている。24年度1.40倍、今回1.38倍と一時の低迷からは脱したかに見える。
草加南は2022年度1.08倍と低かったが、その後は23年度1.24倍、24年度1.33倍、今回1.31倍と持ち直している。
川越西は2016年度から21年度までの6年間は1.3~1.5倍台を維持していたが22年度に0.99倍と急落した。23年度は1.21倍と回復したものの24年度0.88倍、今回0.99倍と2年連続の定員割れ状態。
◆過去9年間平均 1.2倍以上
44 朝霞 1.28 今回1.46
45 浦和一女 1.26 今回1.25
46 所沢中央 1.22 今回0.92
47 鷲宮 1.21 今回1.21
48 草加西 1.20 今回0.95
5校中、今回倍率が過去平均を上回ったのは朝霞のみ。
他の4校は下回ったが、特に差が大きいのは所沢中央で過去平均を0.3ポイント下回っている。草加西も0.25ポイント下回っている。
朝霞はここ3年間、2023年度1.24倍、24年度1.20倍、24年度1.26倍と1.2倍台が続いたが、今回1.46倍と急上昇し、2019年度の1.37倍を上回り、ここ10年間で最高を記録。
浦和一女は2019年度に1.18倍だった以外は、1.3倍台が3回、1.2倍台が今回含め6回と安定している。トップ校でありながら全県普通科平均に及ばない年がほとんどであり、このあたりに女子校全般が抱える問題が象徴的に現れている。
所沢中央は2020年度に1.08倍を記録したが、23年度の1.25倍以後は1.1倍台で推移してきた。今回は0.92倍とここ10年で最低となった。
鷲宮は2018年度の1.36倍、21年度の1.08倍を除けば、1.1~1.2倍台で安定している。
草加西は2019年度までは1.2~1.4倍台を維持してきたが、20年度以降は下降気味で24年度0.88倍、今回0.95倍と2年連続で定員割れ状態となった。
◆過去9年間平均 1.1倍以上
49 春日部東 1.18 今回0.81
50 大宮武蔵野1.17 今回0.79
51 豊岡 1.16 今回1.10
52 川口青陵 1.15 今回1.09
53 春日部 1.10 今回1.26
53 坂戸西 1.10 今回1.10
6校中、今回倍率が過去平均を上回ったのは春日部のみ。
坂戸西は同じで、他の4校は下回った。特に差が大きいのは大宮武蔵野で0.38ポイント低い。また、春日部東も0.37ポイント低い。
春日部東は2020年度の1.11倍を最後に1.1倍を超えることがなくなった。特にここ3年間は23年度0.96倍、24年度1.02倍、今回0.81倍と2回も定員割れ状態に陥っている。
大宮武蔵野は2016年度から22年度まで7年間は1倍超えを維持してきたが、23年度0.87倍、24年度0.79倍、今回0.79倍と3年連続で定員割れ状態。
豊岡は2024年度の1.40倍を例外とすれば1.0~1.2倍台を維持しており、ここ10年間は定員割れ状態に陥ったことはない。
川口青陵は2016年度の0.85倍を最後に今回含め9年間、定員割れ状態にはなっていない。ただ、ここ3年間は23年度1.18倍、24年度1.12倍、今回1.09倍と僅かながら下降気味である。
春日部は2021年度0.96倍、23年度0.99倍と2回の定員割れ状態があったが、24年度1.18倍、今回1.26倍と回復基調にある。今回の1.26倍は、2016年度の1.29倍以来9年ぶりの1.2倍台である。
坂戸西は2018年度に0.81倍と定員割れ状態があったが、以後今回含め7年間は1.0~1.1倍台を維持している。
◆過去9年間平均 1.0倍以上
55 志木 1.09 今回1.58
56 上尾鷹の台1.08 今回0.89
56 大宮東 1.08 今回1.25
56 熊谷 1.08 今回0.96
56 松伏 1.08 今回0.92
60 桶川 1.07 今回0.83
60 熊谷女子 1.07 今回0.82
62 岩槻 1.04 今回1.20
63 川口東 1.03 今回1.08
63 杉戸 1.03 今回1.71
65 松山女子 1.01 今回0.97
66 松山 1.00 今回0.78
これ以降はすべての学校が過去に定員割れ状態を経験している。
12校中、今回倍率が過去平均を上回ったのは志木、大宮東、岩槻、川口東、杉戸の5校。特に差が大きいのは杉戸で0.68ポイント上回っている。また、志木も0.49ポイント上回っている。
他の10校は下回った、
志木は2022年度0.93倍と定員割れ状態だったが、以後23年度1.35倍、24年度1.32倍、今回1.58倍と急上昇している。過去9年間の最高は23年度の1.35倍であり、それを大きく上回った。
上尾鷹の台は2016年度から21年度まで6年間は1倍超えを維持したが、22年度に0.97倍となってからは23年度1.00倍、24年度0.93倍、今回0.89倍と定員割れが常態となりつつある。
大宮東は2022年度0.93倍、23年度1.04倍、24年度0.98倍と低倍率が続いたが、今回1.25倍と急上昇した。
熊谷は2016年度から2020年度まで5年間は1.1~1.2倍台を維持してきたが、21年度0.87倍まで低下。22年度1.04倍とやや盛り返したが、23年度0.99倍、24年度0.86倍、今回0.96倍と3年連続の定員割れ状態。
松伏は音楽科併設で普通科は120人定員(+情報ビジネスコース40人)。2021年度の0.75倍以降は、22年度0.86倍、23年度1.07倍、24年度1.16倍、今回0.92倍と、1倍超えと定員割れを繰り返している。
桶川は2016年度から2021年度までの6年間は1.0~1.2倍台を維持してきたが22年度に0.91倍となって以降、23年度0.93倍、24年度0.84倍、今回0.83倍と4年連続で定員割れ状態。
熊谷女子は2016年度から22年度までの7年間は1.0~1.2倍台を維持してきたが23年度に0.99倍になって以降、24年度0.75倍、今回0.82倍と3年連続で定員割れ状態。
岩槻は2020年度から22年度まで3年連続で定員割れ状態だったが、23年度に1.26倍と急上昇し、以後24年度1.18倍、今回1.20倍と回復基調に。
川口東は2022年度0.88倍、23年度0.97倍と定員割れ状態が続いたが、24年度1.02倍、今回1.08倍と僅かに上昇。
杉戸は2021年度から23年度まで3年間、定員割れ状態が続いたが、24年度に1.17倍と上昇。反動が見られるかと思われた今回だが、勢いは止まらず1.71倍の高倍率。
松山女子は2020年度までは1.0~1.1倍台をほぼ維持してきたが21年度に0.90倍、翌22年度は1.00倍となったものの、23年度0.97倍、24年度0.91倍、今回0.97倍と3年連続で定員割れ状態。次に述べる松山と共にここ10年間で5回の定員割れ状態。
松山は2020年度の0.99倍以降、22年度の1.01倍以外はすべて定員割れ状態。
あと普通科約30校が残っている。
そのほとんどが過去9年間、一度も1倍を超えたことがない学校だが、ここまできたら普通科全校調べてみることにする。
明日と言いたいところだが、思いのほか体力を削る作業なので、体力回復状況による。
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過去平均1.5倍以上の学校(普通科)である。
川口市立が入っていないではないかと言われると思うが、過去データが7年分と他校より2年分少ないので別枠で報告する。
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