昨日の埼玉県公立高校入試。塾の先生方はそれぞれ分析をされていると思う。問題構成に変化があったか、出題傾向・形式に変化があったか、難易度は上がったのか下がったのか、平均点は上がりそうか下がりそうか等々。

 実際の問題は、2日前にもお知らせしたように、すでに県のホームページで公開されている。
 私が現役教員だったころは、問題用紙も回収していた。それにどんな意味があるんだろう。と、当時も思っていた。今、問題はお持ち帰りだし、終了後3~4時間でホームページ公開される。「採点の手引き」も、かつては教員の採点業務用で、「マル秘」ではないが「取扱注意」の判が押されていたと記憶している。今は誰でも見られる。

◆終わってしまった試験に対しできることはない
 受験生はさっそく自己採点しているだろうが、その際悩ましいのは部分点が認められる問題の採点だ。どの程度書けていれば何点取れるのだろうか。ここがよく分からない。
 まあ、実際のところ、採点する側の高校の先生だって、昨日初めて問題を目にしたわけだし、来週から始まる採点の際に、学校ごと各教科の先生が相談し、これから決めるのだ。受験生に分からないのも無理もない。

 受験生にとって、難易度がどう変化し、それによって平均点がどう動きそうかも気になるところだが、これだって塾の先生のような専門家でさえ難しく、上がると予想したのに下がったり、下がると予想したのに上がったりというのは、よくあることなのだ。
 今さら子供たちにどんな情報を与えたとしても、終わってしまった試験に対して出来ることは何もないのであるから、「大丈夫、受かるよ」と言ってやるくらいしかない。

◆専門家ならではの分析を
 目の前の受験生に対してはそれでいいとして、今後のことを考えれば、塾の先生として分析は重要だろう。見た目の(表面的な)変化だけでなく、その裏に隠された出題者側の意図や今後予想される変化まで見通すことは、塾の先生方以外できないのである。
 その意味で、これから始まるであろう塾の先生方の分析には大いに期待している。(安定の上から目線

◆微力だが拡散のお手伝い
 読者の皆さんの中で、YouTubeやブログその他で分析を公開している先生方はぜひお知らせいただきたい。小ブログにおいて紹介し、微力ながら拡散のお手伝いをしたいと思っている。
 手始めに、越谷市の教学館・木下絢一先生のYouTube動画が、昨日テスト終了後3時間ぐらいで公開されていたので、紹介してこう。本人には断りなしだが、たまに一緒に動画を撮ったりしている仲だから大丈夫だろう。
 コチラから↓
 数学「学校選択問題」(教学館)
 数学「学力検査問題」(教学館)