学校ホームページで埼玉県内学校説明会日程を調べていた。
すると、意外な学校が意外な時期に説明会を設定していた。
早速紹介しておこう。
◆熊谷女子が6月10日に説明会
昨年は最初の説明会が夏休み中の8月5日だったから、始動が2か月近く早い。
この結果、夏休みは説明会がなくなり部活見学会だけになった。
トータルの説明会回数は7回で前年と変わらない。
倍率は低空飛行を続けているのだから、何かを変えてみたほうがいい。
その意味では評価できる取り組みだ。
例年通りだとすると、この学校の文化祭は7月上旬に行われる。
したがって6月の説明会で「次は文化祭で会いましょう」と誘導できる。
募集において、「次の約束をする」ことは極めて重要なのだ。
彼氏彼女とデートして、お互い気に入ったら「次はいつにしよう」ってなるだろう。
それと同じだ。
「そのうち」とか「近いうち」では関係はそこで終了なのだ。
◆オール熊谷で臨む
熊谷、深谷、本庄といった北部地区が全般に低調なのは学校だけの責任ではない。
地域全体の問題だ。
熊谷市は「暑いぞ熊谷」という間抜けなキャッチフレーズを10年間も続けてきた。
誰がそんな街に好んでやって来る。
だから生徒募集の方も「寒いぞ熊谷」になってしまった。
最近ようやくやめたようだが「おそいぞ熊谷」。
と、受けない冗談はさておき、地域の問題は地域全体で取り組まないと改善しない。
小さくなったパイを奪い合うのではく、みんなでパイを大きくすることを考えよう。
熊谷と熊谷女子はパイの奪い合いにはならないので全面協力が可能だ。
熊谷西は共学なので、こことも激しい争奪戦にはならない。
熊谷農業、熊谷工業、熊谷商業もバッティングしない。
そうそう妻沼(めぬま)も大丈夫。
そこで私は提案する。
ダメもとで「オール熊谷」体制を組んだらどうだ。
熊谷女子の説明会に行ったら熊高のパンフレットが置いてある。
逆に熊高に行ったら熊女のパンフレットが置いてある。
よく見ると熊農や熊工や熊商のポスターも貼ってある。
これは何かの冗談か。
いや、そうではない。
浦和や大宮に行かなくたって、熊谷にこれだけの学校があるじゃないか。
熊谷で花を咲かせよう。
そういうキャンペーンを張る。
熊高や熊女の課題は、単に志願者が少ないだけでなく、市内や近隣のトップ層が浦和や大宮の上位校に奪われていることだ。
特にこの両校に関して言えば、男女の別があるだけで、実はまったく同じ課題を抱えているのだ。
共闘しない手はない。
「頼むぞ熊谷」。
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