本日3本目。野球なら猛打賞。いや、待てよ。猛打賞はヒットが条件だから駄作ではダメなんだ。
1本にまとめればいいが、それだとタイトルがつけにくいし、後日の検索がしにくくなる。それで3本に分けた。
6月30日、埼玉県高校入試の募集人員が発表された。発信する部署がいつもの指導課ではなく、県立学校人事課なので見つけづらいかもしれない。
ココにある。↓
「令和3年度 埼玉県公立高等学校第1学年及び専攻科第1学年並びに県立中学校第1学年生徒募集人員」
◆20校が募集減、増加はなし
全日制募集を行う学校 139校
全日制総募集人員 3万6440人(前年度比840人減)4年連続減少
来春の中学校卒業予定者が前年より1449人減り、6万1057人となる見込みであるから、これに対応して募集減を実施する。
募集減となるのは20校(県立19校、市立1校)で、それぞれ40人ずつ減らす。
学科別に見ると、普通科が680人減、専門学科が120人減、総合学科が40人減となっている。
◆募集減となる学校・学科
▼普通科
上尾鷹の台 240 → 200
伊奈学園 800 → 760
桶川 320 → 280
越生 120 → 80
春日部女子 280 → 240
熊谷西 280 → 240
児玉 80 → 40
志木 280 → 240
庄和 200 → 160
秩父 240 → 200
新座柳瀬 240 → 200
羽生第一 200 → 160
三郷北 280 → 240
妻沼 160 → 120
八潮 160 → 120
川口市立 320 → 280
川口市立(スポーツ科学)120 → 80
※川口市立スポーツ科学は前年までの文理スポーツ
▼専門学科
熊谷農業(生活技術) 80 → 40
三郷工業技術(機械) 80 → 40
大宮商業(商業) 240 → 200
▼総合学科
川越総合 240 → 200
◆募集減は倍率上昇をもたらすか
通常、募集減は倍率上昇をもたらす要因となる。しかし、今回募集減となった学校を見ると、児玉(前年0.66)、秩父(同0.92)、羽生第一(同0.84)、妻沼(同0.72)、熊谷農業・生活技術(同0.89)、三郷工業技術(同01.90)のように定員を割っていたり(学検当日の倍率による)、上尾鷹の台(同1.03)、桶川(同1.04)、春日部女子(同1.00)、志木(同1.06)、新座柳瀬(同1.00)、三郷北(同1.03)、八潮(同1.05)、大宮商業(同1.02)のように定員すれすれ又は1.1倍以下の低倍率だったが学校がほとんどだ。したがって、募集減により一気に倍率が上昇し難化するとは考えにくい。
前年、倍率が出ていたにも関わらず募集減となった学校が4校ある。
熊谷西(前年1.26)、庄和(同1.12倍)、川越総合(同1.37)、川口市立・普通科(同1.20)、川口市立・スポーツ科学(同1.23)だ。
募集減の学校を決める際には、倍率の動向だけでなく地域バランスも考慮しなければならないから、そこそこの倍率をキープしている学校も対象となりうる。
熊谷西、川越総合の前年倍率の高さは、前前年の低倍率の反動(隔年現象)と見ることができる。今年は下がる順番だが、募集減によりそれほど大きくは下がらないと予想される。
川口市立は来春開校の附属中学校(定員80人)の分を調整した形になっている。学校選択問題はやや倍率を下げる方向に働き、募集減は倍率を上げる方向に働くので、合わせると大きな倍率変動はなしということになる。
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