6月後半は受験生向け新聞2紙の原稿書きに追われそうだ。それと、前にも書いた「オンラインセミナー」の準備。
 「オンラインセミナー」は、事前に読者から寄せられた質問への回答という形でやって欲しいと依頼されている。

◆受験生・保護者のお悩みは大きく三つ
 読者(受験生・保護者)からの質問は大きく三つに分けることができる。
 1 入試の制度・しくみ
 2 受験勉強のしかた
 3 学校の選びかた

 去年と今年の特徴は、これらの中に「コロナ」という言葉がしばしば登場することだ。

 「1 入試の制度・しくみ」については、私より詳しい人が大勢いる。
 「2 受験勉強のしかた」は、学校や塾の先生に尋ねればいい。
 となると、「3 学校の選びかた」をメインに回答するのがいいんじゃないかと、今のところ思っている。

◆まずはネットで下調べ
 最終的に志望校を決める場合、やはり実際にその学校を訪ね、自分の目で確かめたほうがいい。

 ネット通販が盛んな時代だが、そこで下調べした後に、実店舗で商品の感触を確かめてから注文する人も多い。
 私もしばしばその手を使う。
 
 学校選びも、それと似たところがある。
 ネットで下調べをして、ある程度ふるいにかけてから実際に学校に行ってみる。
 こういう選びかたは、私が現役であった昭和や平成前半にはなかった。
 WEBサイト(ホームページ)の役割は、昔と比べ格段に大きいのである。
 近年はSNSの重要性も増しているが、その行きつく先はやはりWEBサイトである。

◆WEBサイトは誰が見ている?
 WEBサイトを見るのは、その学校に何らかの関わりのある人である。
 範囲はかなり広い。
 学校に近い存在から言うなら、まずは在校生・その保護者・卒業生などだが、マスコミや行政や地域の人々も見るかもしれない。

 もちろん、中学生やその保護者、学校や塾の先生方も見る。
 身内の次に多いのが、これらの人たちだ。
 よって、これらの人たちにとって、「面白くて」、「便利で」、「詳しい」サイトであるのが好ましい。

 学校側も、入ろうかどうかを検討している人たちに見て欲しいと考えているようで、その証拠にたいていの場合、「中学生の皆さんへ」といったメニューを設けている。
 「説明会情報」とか「入試情報」としている学校もあるが、要は「ここが入口ですよ」と明示してあげるのが親切というものだ。

 入口すら分からない学校は、生徒募集ということにさほど熱心ではない学校なのだろう。
 むろん中に入ってからの教育は別物で、それはそれでしっかりやってくれるだろう。
 来るかどうか分からない人に、そこまでサービスはしないというのが、入口不明な学校からのメッセージだと受け取ろう。

◆説明会には来なくていい
 説明会であれ、体験入学であれ、とにかく学校に来てみて欲しい。
 そう考えている学校は、それらの機会をできるだけ多く提供するだろう。
 また、日程などもできるだけ早く提示し、来校者の便を図ろうとするだろう。
 
 新年度に入って3か月も経っており、なおかつ夏休みを1か月ちょっと先に控えた今、いまだに去年の情報を流している学校は、生徒募集にはさほど熱心ではない学校なのだろう。
 繰り返すが入ってからの教育は別だ。
 公立学校には、「われわれの仕事は入ってきた生徒をしっかり教育することであって、募集にかける時間は無駄だ」という先生も少なからずいるのだ。
 入る前より入ってから。
 まあそれも一つの見識だ。
 
 個人的には、どういう風にしっかり教育してくれるのかを言ってあげた方がいいんじゃないかと思うが、そういう方針の学校であるなら仕方ない。

◆せっかく記事書いたのに
 先週、「よみうり進学メディア」の6月号が発行された。
 埼玉版では専門高校(学科)を特集した。
 受験生にも保護者にも、一つの選択肢としてこれらを考えて欲しい。

 猫も杓子も大学に行きたがる時代に、「専門高校→就職」というのは流行らないんじゃないかという思いもあるが、実際に多くの学校を見学してみると、これも一つの生き方なんだろうと強く思う。
 資格をとって、専門知識や技術を身につけるのと、高い金払って、いわゆるFラン大学に行くのと、どっちがいいか。
 まあ、結論はそれぞれ出せばいいが、選択肢として存在することだけは伝えておこう。
 
 で、3日前に今回記事にしたある学校に電話した。
 「記事を見て、サイトにアクセスしてくる中学生がいるかもしれないから、説明会情報を更新しておいて欲しい」
 まあ、余計なお世話というものだが。
 
 さあ、結果はどうだ。
 今日現在、相変わらず昨年情報を垂れ流している。
 ガックリ。
 
 こういうのがさっさとできないのは、役割分担がはっきりしていないからだね。
 責任持ってやる人が決まっていない。
 または、特定の個人に仕事が集中し過ぎて手が回らない。

 昔みたいに、WEBサイトの更新はPCに詳しい情報担当の先生という時代じゃない。
 ページごと、メニューごとに責任者・担当者を決めるなどして、複数で回して行く方法に改めたほうがいい。