こういうニュースに接すると、教員免許状の更新制がますます馬鹿らしく思えてくる。
 こちら、読売新聞オンラインから。
 元ANAの客室乗務員だった女性が、埼玉の県立高校(川越女子高校)の英語教員として頑張っていますという記事。
 「元客室乗務員の女性、県立高の英語教員に…接客で使うフレーズ例に「助動詞の使い分け」解説」読売新聞オンライン

 今年(2021年1月)、埼玉県は「埼玉県公立学校教員採用選考試験 民間企業経験者特別選考試験」を実施した。
 今回募集したのは高校の英語教員若干名(結果は3名採用)
 年齢制限は緩く、昭和36年4月2日以降に生まれた者。
 ちなみに私は昭和26年生まれである。さすがに70歳に受験資格はないが60歳以下ならOK。
 実務経験については、民間企業で、正規採用で、日常的に英語を使用した業務に従事した勤務経験が直近5年間で3年以上。
 これもまあ、それほど厳しい条件とは言えない。
 そして肝心なのは「教員免許状を持っていない方も出願可能です」ということ。
 なお、合格し採用されると特別免許状が交付されるから無免許ということにはならない。

 教員を10年、20年やっていても、ついうっかり免許更新を忘れたら職を奪う一方で、免許状なくてもどうぞ。
 これを同じ埼玉県教育員会がやっているわけだよ。
 と言って、別に県教委を責めようというんじゃない。
 法に則ってやれば、それしかないのだ。

 私は教育公務員から民間に転じた者だ。
 教員時代、民間というのは物凄い世界なんだろうと思っていたが、実際に入ってみると想像していたほどではなかった(個人の感想です)。
 だから、3年ぐらい民間を経験したからって、だから何だという思いもある。
 別に今回採用された方がどうこうじゃなく、だったら教員を3年間、民間企業にぶち込んでみるのもありじゃないかと思うのである。

 3年や5年の民間経験が生きるのは、たぶん最初の数年間だ。
 その後は、教員となってからの研究と修養次第だ。
 頑張って欲しい。
 そのうち授業取材行くから。