昨日、埼玉県公立入試・各校選抜基準と同時に、前年度(令和3年度)の「学力検査結果・解説」が発表された。
データは埼玉県立総合教育センターのサイトにある。
塾の先生方は毎年チェックされているだろう。
ここでは小問ごとの通過率等が見られる。
平均点だけでは分からないことがいろいろ見えてくる。
また、各問の出題のねらい、解答のポイント、誤答の傾向、今後の対策なども示されている。
私は直接受験生に学習指導する立場ではないが、入試関連記事を書く際に参考にさせてもらっている。
総合教育センターのサイトで確認してもらいたいが、すぐに見たい方のために、以下、リンクを作成しておいた。
ダウンロードしてファイルとして保存しておくと便利だ。
全体分析
国語 解説
社会 解説
数学 解説
理科 解説
英語 解説
数学・学校選択 解説
英語・学校選択 解説
このデータは先生向けではないかと思っていたが、総合教育センターとしては中学3年生にも読ませたいらしく、中学生リーフレットまで作成している。
ここまでやったのは初めてではないか。
「平均点や問題構成など、入試問題の傾向をつかもう!」
「正答率や解答例から、入試問題を分析してみよう!」
などと書かれている。
中学生向けリーフレット↓
総合教育センター 中学3年生の皆さん
これを有効活用できる生徒は、かなりレベルの高い生徒と思われるが、普通の受験生も分かる範囲で部分的にでも見ておくといいだろう。
とりあえず今日のところは国語の小問ごと通過率だけ見てみた。
3年度、国語の平均点は過去最高の68.7点(全日制)を記録した。
大問3の長文読解が比較的読みやすい文章だったので、そこが平均点を引き上げたのではと考えていたが、通過率データを見ると、むしろ平均点上昇の原因は大問1の長文読解だったようだ。
大問1の小問5題中3題の通過率がかつてないほど高い。
小問1(89.8%)、小問2(92.5%)、小問3(93.8%)、小問4(63.6%)、小問5(52.9%)。
2年度の最高が小問1(80.4%)、以下70%台から40%台が各1問だったから、それと比べてかなり高いことが分かる。
大問3の方も、2年度は60%台と50%台が各2問で最低が14.9%だったが、3年度は80%台と70%台が各1問、最低が39.8%で、こちらもやはり点が取れている。
いずれにしても、長文読解の易化が平均点を押し上げたのは確からしい。
全体分析の中には標準偏差や度数分布グラフなども示されているので、これらを見れば3年度の特徴がさらに明確になってくるだろう。
おいおい分析して行くが、この手の仕事は塾の先生方の得意分野だ。
もし、先生方の中で、ご自身のブログなどで分析記事を書かれた方は、コメント欄などで知らせてくれると有難い。
みんなで分析しまくって、それをシェアして入試問題を丸裸にする作戦。
コメントを残す