たまには教育課程の話でもしてみようか。
皆さんは教育課程についてご存知か?
というのは読者の皆さんには大変失礼な言い方で、ご存知に決まっておる。
これが定まらないと、時間割も作れないし、クラス編成もできないし、教員の人事・採用もできない。
学校の教育目標や教育方針は、これによって具体化される。
つまり、これによって学校の形が決まってくるわけだし、これがないと何も始まらないというほど重要なものなのだ。
で、本ブログの読者は主に学校や塾の先生方であるから、そういうプロ相手に今さら教育課程とは何かなど、釈迦に説法というものだが、中には受験生保護者の方もおられるようだから、基礎の基礎ついて書いておこう。
教育課程と並んでカリキュラムという言葉を見たり聞いたりすることがあると思うが、この二つは同義語である。
厳密には違うのだが、面倒だからとりあえず一緒。
学校パンフレットやホームページにある、このような表をご覧になったことがあるでしょう。
これが教育課程表(上記は浦和一女のもの)。
この表を見ると、「なるほど、2年から文系・理系に分かれるのか」とか、「でも、文系でも理数科目、理系でも国社科目があるから、やっぱり国公立を意識してるんだろうな」とか、「3年になっても体育が週3日あるのか、”体育命”の浦高と一緒だな」とか、いろいろなことが見えてくるわけである。
たいていの学校は、パンフレットとは別に学校要覧という小冊子を作成しているのだが、それを見ればもっと詳しく分かる。
ただしこれは、モノクロの文字と図表ばかりの面白みのないものなので、それほど需要はなく、よって印刷部数も限られている。
話を戻すと、教育課程表は最初に書いたように、学校の目標や方針の具現化である。
だから本来なら、簡略化し、素人が見ても分かりやすい形にして学校パンフレットやホームページに載せたほうがいいものである。
実際そのようにしている学校は多い。
ただ、載せても見られない。
そういうニーズが無いか、又はあっても少ないから載せない。
載せられる情報には限りがあるから、それも一つの判断だ。
が、私は考えた。
これからは各学校がこれを載せることを標準(スタンダード)にしよう。
受験生保護者には、ここにも多少なりとも興味を持ってもらえるようにしよう。
自分ができることなど限りがあるが、そういう方向に持って行けるよう努力してみよう。
簡潔な言い方をすれば、教育課程表はメニューや商品カタログみたいなもので、ここに無いものは当店(いや、当校)ではお取り扱いしていませんということになるわけだ。
英語の授業をもっとやってくれとか、数学を少し減らしてくれとか、文理をもっと早くから分けてくれ(分けないでくれ)と言っても、それは変えられないわけ。
だから学校を、場所で選ぶ、施設設備で選ぶ、部活や行事で選ぶ、進学実績で選ぶ、制服で選ぶ、校則の厳しさで選ぶ、プールの有る無しで選ぶなどと並んで、教育課程で選ぶがあっていいわけである。
学習指導要領には標準単位が定められているが、それより多くすることもできる。
(そうそう、念のため、この場合の単位というのは週当たりの授業時間数のことだね)
2単位は週に2時間、3単位は週に3時間、その科目の授業があるということ。
たかが1単位の違いと言っても、1年間では35時間の違いになる。
35時間余計にあったら、どれだけのことを教えられるか。
この違いはとんでもなく大きい(教える側の感想だけど)。
というわけなので学校の先生方。
これからは、見られようが見られまいが、教育課程表(簡略化したものでいい)は載せるようにしましょう。
パンフレットはページ数縮小の傾向にあるので、ホームページでやればいいでしょう。
そして、塾の先生方。
受験生・保護者の皆さんに見方のポイントを教えてあげてください。
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