昨日、埼玉県教委が校則についての調査結果を発表したという記事を書いた。
 そして、今日の埼玉新聞に下のような記事が掲載された。
 
 ブログ記事の方が早いだろ。
 ということを自慢したいわけではない。
 今は、そういう時代なのだ。

 私がこのネタを拾ったのは「県政ニュース 報道発表資料」からである。
 報道発表資料。
 またの名をプレス発表(プレスリリース)。
 県庁の各部署は連日、報道機関向けの発表を行っている。
 プリントを配布するだけの時もあるし(今はメールだと思うが)、レク付きと言って担当者等が配布資料について説明する場を設けるときもある。

 各報道機関は、これら報道発表資料から取捨選択し、ニュースや記事にするわけである。
 まあ、全部をニュースや記事にするわけではない。
 むしろほとんどスルーである。

 ニュースや記事にするのは、読者が関心を持ちそうな話題である。
 さらには、読者の食いつきがもっとも良さそうな部分を取り上げる。
 見られてなんぼ、読まれてなんぼの商業放送、商業紙であるから当然だ。

 昔はネットがなかったので、一般人が報道発表資料を見ることなど出来なかった。
 だから、マスコミが報道したしたいと思ったネタや、報道したいと思った部分だけ流されても、読者は分からなかった。
 ところが、今は報道機関が手にしているのと同じ資料やデータを誰もが入手できるようになった。
 
 報道機関は尺(時間)や紙数の関係で全部を取り上げることはできない。
 また、前述のように商業ベースでやっているから、視聴者・読者の興味を引きそうもない部分は取り上げない。
 まあ、ここまでは仕方がない。
 質が悪いのは、視聴者・読者をある方向に誘導しようとして都合の良い「切り取り」を行なったりもすることだ。いわゆる印象操作というやつだ。

 しかし、今はこうして一次資料が手に入るので、そう簡単には騙されない。
 事件や事故の場合は、われわれはその都度現場に行き確かめることはできないが、官公庁の発表ものであれば、かなりのところまで知ることができる。
 そういうわけで私は、このブログでも元ネタの在りかをできるだけ伝えようと心がけている。

 個人的には、ほぼ毎日、県政ニュースはチェックしている。
 皆さんも毎日とまで行かなくても、たまにはご覧になるといいだろう。
 また、「県教育局は~発表した」という記事の場合、必ず関連部署が発信したリリースがあるはずなので、必要に応じて当たられるといいだろう。
 私は決して一分一秒を争うような仕事をしているわけではない。しかし、一般の方と同じ興味レベルにとどまっているわけにも行かないので、速さのためではなく、深さのために元を当たる努力をしている。

 今回も予想通り、と言うべきか、見出しは「下着の色・柄」である。
 だが、これは仕方ない。
 読者はそこが好きなんだから。

 私は仕事柄もあるが、問1から問3、また問11から問13に興味を持った。
 問1は「中学生(小学生)向け学校説明会等において入学前の中学生(小学生)やその保護者に対して、校則の説明を行っていますか」というものだが、全日制では74.6%が「行っている」と回答している。それほど多くの学校の説明会に行っているわけではないが、実感とはかなりのズレがある。