高校の時、体育でダンス習った人、手を挙げて。
うーん、やっぱりいないみたいだね。中年以上の男はだいたいそうなる。
先日、花咲徳栄高校を訪れた時のことだ。
校門を入ってすぐの記念館というところから、いい感じの音楽が流れていた。
手をたたく音。女性の先生の張りのある声。
まあ、これは誰だってダンスの授業だとすぐ分かる。
で、チラリと目をやると、人影がデカい。
床を踏む音も力強い。
これはもしや、と近づいて覗いてみる。
やっぱり、そうか。
男子がダンスの授業を受けているのだ。
後で聞いて分かったことだが、保体類型の生徒ということだ。
道理で動きに切れがあるわけだ。
元々運動神経のいい子たちなのだ。
にしても、こうやってごく当たり前に男子がダンスの授業を受ける時代なのだ。
年寄り世代は、体育と言えば陸上や水泳や球技。
あとは柔道・剣道といった対戦型というか、汗臭い系。
むろん、それはそれで楽しかったのだが、ダンスは想像できなかったな
だいいち、教えられる先生もいなかった。
1年中そればかりやっているわけではないだろうが、こういうのがあってもいいよね。
真剣かつ楽しそうに踊る姿を見ていると、今の子はホント羨ましいと思う。
ちなみに、高等学校学習指導要領・保健体育編によると、ダンスは三つのジャンルに分類されている。
1 創作ダンス。
2 フォークダンス(民謡含む)。
3 現代的なリズムのダンス。
ということは、この日見たのは現代的なリズムのダンスということだ。
いわゆるヒップホップ系というやつだな。よく分からんが。
よく校内で合唱コンクールをやっている学校があるが、これからはダンスコンクールも増えてくるだろうね。
どちらも金がかからないのがいい。
我々年寄りは、どうしても「厳しい」とか「苦しい」というところに価値を見出そうとする傾向がある。
しかし、それと同様に「楽しい」にも価値があるのだ。
「楽しい」と「楽(らく)」。
日本語では字面が似ているが、英語なら片方はfunとかenjoyableとかpleasantで、もう片方はeasy(going)だからね。
両者は似て非なるもの。
学校生活は、厳しくもあり、苦しくもあり、また、楽しくもなければならない。
そういうことを若いうちに経験しておくと、大人になってからも、いい社会生活が送れると思うよ。
ほんの数分の授業見学(ただの覗き見?)だったが、考えさせられた。
学校に足を運ぶと、いろいろな発見がある。
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