富士通がニューイヤー駅伝(正式名:全日本実業団対抗駅伝競走大会)の優勝旗を失くしちゃったんだって。
 ちゃんと管理しろよ。
 なんだが、リストラ真っ最中で、オフィス削減のため大規模な引っ越しを繰り返しているところでもあり、こんなこともあり得る。

 もちろん、あってはならないことなのであるが、謝罪会見で下っ端の役員が出てきたところを見ても、社内的な重要度はそれほどでもなかったことが分かる。
 駅伝チーム自体は、業績悪化の中、維持しているのだから、それなりに重視はしているのだろうが、優勝旗はそれほどのもんじゃないだろう。
 そういう認識だったと思われる。

 高校野球の優勝旗とはわけが違う。
 深紅の大優勝旗は、それはそれは大事に、慎重の上にも慎重を期して取り扱われる。
 (という話を花咲徳栄高校で聞いた)
 ちなみに、深紅の優勝旗は夏の大会用で、春の選抜は紫紺の優勝旗。

 その大事な深紅の優勝旗もかつて一度紛失したことがあるが、戻ってきたらしい。
 当然何十年ももつわけがないから、2018年の第100回大会を期して3代目が新調された。
 ということは、2代目を最後に受けたのは2017年、第99回優勝の花咲徳栄ということになる。

 甲子園の優勝旗は、それを受け取り、行進し、凱旋し、さらにそれをまた返還することが、重要な儀式、イベントになっている。
 が、ニューイヤー駅伝のそれは、そこまでではないような気がする。
 駅伝好きの私だって、トロフィーや盾ぐらいはあるだろうと思っていたが、優勝旗があるなんて知らなかった。
 テレビ中継見てたって、優勝が決まったら、すぐにサッカーの天皇杯に変えちゃうから、表彰式なんて見たことない。
 っていうか、そこまで放送しているのか。
 
 ニューイヤー駅伝は1957年に始まり今度が67回目。
 もっとも約半分の30回までは12月に伊勢市で行われていた。
 その後、1988年の32回から群馬県に移り、元旦に行われるようになった。
 そこからニューイヤー駅伝と呼ばれるようになった。 

 100回の甲子園優勝旗が3代目だから、駅伝の方だって途中で新調してるんじゃないの?
 だったら、この際、富士通にICチップ入りで復元してもらえばいいじゃない。
 そういう技術、持ってる会社でしょう。
 
 何かあるとすぐ、社長を出せと騒ぐ人がいるが、本業での失態ではあるまいし。
 そこまでは要らない。
 というのが、とりあえずの私の感想だ。