データを集めて書くブログは毎日というわけに行かないので、今日は別の話題だ。
 個人的にこれは面白いなと思ったトピックスがあったので、それを紹介しよう。 
 アレンジすれば学校の募集イベントなどにも取り入れられそうだ。

 大阪・枚方市(ひらかたし)のふるさと納税返礼品に「ふるさと寄附で日本最高峰のスパイクを体験しませんか」というのがある。
 
 同市に2万5千円のふるさと納税すると先着20人が、男子バレーボールVリーグ「パナソニック・パンサーズ」の選手が放つスパイクをレシーブできる。
 プラス、試合観戦ができて、ストレッチポールがおまけに付く。
 これ、いいね。
 やってみたいよ。
 ただ、ネックは交通費と宿泊費だ。
 たぶん埼玉県・浦和からだと新幹線で京都まで行って京阪電車というルートだろうが、往復交通費だけで3万円以上はかかる。
 申込は1月26日からとなっていたが、昨年はすぐに定員が埋まったらしい。

 ふるさと納税の返礼品というとご当地グルメみたいなものが多いが、そこに体験イベントを持ち込んだところに発想の新しさがある。
 最近は旅行などでも体験型が流行っているから、確かにそういうのがあってもいい。
 学校の修学旅行も行く着く先は体験型なわけだし。

◆これからは募集イベントも体験型だ
 さあ、これからは学校の募集イベントも体験型だ。
 などと言うと、「そんなのとっくにやってますよ」という答えが返ってきそうだが、それは分かっている。
 私もその道の素人というわけじゃない。
 体験授業とか部活体験とか、そういうのがすでに行われているのは先刻承知だ。

 だから、その上で、もう一歩進んだユニークな面白いイベントが企画できないかという話だ。
 ただただ日常の授業や部活を再現するだけではない、あっと驚く楽しい活動。
 何なら金を払ってでも受けたい体験。

 受験生はそもそも学校を訪ねる気十分だから、何をやっても来るだろう。
 でも、受験にはまだ時間がある下級生は必要性を感じていないから、そういう世代でも行ってみたくなる体験。
 子供だけではなく親も楽しめる体験。

 年中やるのは大変だから、年に一度か二度はそんなイベントがあってもいいと思う。

◆寄付金の集め方にも一工夫
 枚方市のケースは税金と言いつつ、要は一種の寄付金集めだ。
 少子化時代となった今、学校も在校生から費用を徴収するだけでなく、寄付金を集めることが重要になってくる。
 卒業生からの寄付、地域や企業からの寄付、一般からの寄付と、さまざまなルートを確保しておくことが必要になる。

 もともと見返りを求めないのが寄付金なのだが、学校づくりや子供たちの育成に遠くからでも参加している実感があると、寄付へのモチベーションも高まるのではないか。

 「すでにやってますよ」ではなく、もっと違ったやり方もあるのではないか。
 学校関係の皆さんには、是非そのように考えてもらいたいと思う。