本日手短に。
 新聞各紙にこのような記事。
 「校則は生徒の意見反映を 文科省、手引書を近く公表」(産経新聞)

 見出しにある手引書とは「生徒指導提要」のことである。
 記事本文ではそのように書いてある。
 「生徒指導提要」は、学校の先生方にとってはお馴染みのものである。
 塾の先生方も存在ぐらいはご存知かと思う。

 それが平成22年以来、12年ぶりに改訂される。

 ほとんどの新聞やニュースは、その中にある校則について主に取り上げている。
 だが、それは「生徒指導提要」の一部である。
 ざっと目次だけ紹介する。
 第1章 生徒指導の基礎
 第2章 生徒指導と教育課程
 第3章 チーム学校による指導体制
 第4章 いじめ
 第5章 暴力行為
 第6章 少年非行
 第7章 児童虐待
 第8章 自殺
 第9章 中途退学
 第10章 不登校
 第11章 インターネット・携帯電話に関わる課題
 第12章 性に関する問題
 第13章 多様な背景を持つ児童生徒への生徒指導

 と、こんな具合で、素案の資料だとA4判で約280頁ほどになる。

 どれも重要な問題であるが、さてニュースとしてどれを取り上げるか。
 マスコミにとってニュースは商品であるから、当然読者・視聴者の食いつきが良さそうなものが選ばれる。
 その結果が、「校則」だ。
 校則に関することは第3章に書かれている。
 第3章は7項目で構成されており、その6項目目に「生徒指導に関する法制度等の運用体制」があり、さらに細かく3項目あるうちの一つが「校則の運用見直し」である。
 素案の詳細をご覧になりたい方はこちら。
 「生徒指導提要」(案)

 注目ポイント。
 「校則の内容については、普段から学校内外の者が参照できるように学校のホームページ等に公開しておくことや(中略)が、適切であると考えられます」というあたりか。
 高校の場合で言えば、学校説明会などでも校則の内容について説明したり、資料を配布したりする必要が出て来るかもしれない。
 今のうちに公開に耐えうるような内容、表現になっているかを見直しておいたほうがいい。