LINEを仕事で使うって、どうなんだ。
 今日はそんな話題だ。

 皆さんの中にもLINEを使っている人は多いと思う。
 私も使っている。
 用途は主にプライベートだ。
 LINE友だちの中には、仕事関連の人、つまり塾や学校の先生もいるが、込み入った仕事がらみの話はしない。

 一応会社をやっているので取引先の会社や個人も多いわけだが、この人たちとは主にメールでやりとりする。
 要するに私の中では、仕事はメール、プライベートはLINEという棲み分けが出来ているわけである。

 ところが、
 最近は仕事の話をLINEでしてくる人がいるのだ。

 メールを送ったのに、いつまでも返信がない。
 どうしたんだ、と思っていると、しばらくして「返信遅れてスミマセン、メールチェックしてませんでした」と来る。
 それもLINEで。
 
 えっ、毎日メールチェックしてんじゃないのか。
 俺は朝昼晩チェックしてるぞ。
 それもそうだし、メールの返信はメールでして来いよ。
 と思う私は、もはや時代遅れなのか。

 考えてみれば私の世代はPC(パソコン)から入り、途中からスマホが加わったのだ。
 PCは今から30年前、40代の頃から使っているが、ケータイやらスマホはずっと遅れてやって来た新参者なのだ。
 だから、頭の中には「PC>スマホ」、「メール>LINE」という構図が出来上がっているのだ。

 だが、若い世代はそうではないらしい。
 (私の言う若い世代は50歳以下あたりからである)
 そうだ。彼らはスマホから入ったのだ。LINEから始めたのだ。
 要するに構図が逆なのだ。

 だからおそらく、私が「メールぐらい毎日チェックしろよ」とか「仕事の連絡をLINEでしてくんなよ」と言っても、「はっ?」ってなものだろう。
 「この爺さん、何言ってるの。こっち(LINE)の方が便利で早いじゃん」
 正にジェネレーションギャップ。

 取引に関することはメールでやろうじゃないか。
 金の話はメールでやろうじゃないか。
 大事な情報はメールでやり取りしようじゃないか。
 ことによったら郵送で確認しようじゃないか。
 
 自分の中ではこれが常識なのだが、若い世代にはどうやら通用しないらしい。
 
 もちろん若い世代にも「メールで失礼します」などとメールしてくる人もいる。
 本来は直接会ってお話しすべきところ、または電話で直接お話しすべきところ、手間を省いてメールで失礼しますということなんだろう。
 こういう人は、込み入った仕事の話をLINEでしてくることはない。
 年寄りにとって、フリック入力のハードルがとてつもなく高いことも分かっておられる。
 敬老精神にあふれた人だ。

 しかし、70歳を過ぎて現役を張っている以上、こっちが若い世代に合わせなければならない。
 「LINEで取引」に慣れるしか生き残る道はない。
 やれやれ。