10月13日、令和4年度(5年度採用)の埼玉県公立学校教員採用選考試験結果が発表された。
令和4年度実施(令和5年度採用)の埼玉県公立学校教員 採用選考試験の結果について


 主な倍率を前年と比べてみると、
 小学校 2.1倍 → 1.8倍
 中学校 3.8倍 → 3.7倍
 高校  3.9倍 → 3.6倍
 と、すべて前年を下回っていた。

 合格者数は採用予定人数により変動する。
 それが倍率にも影響する。
 問題なのは巷間いわれているように受験者数の減少だろう。
 いくら少子化時代と言っても、ここはもう少し増やしたいところだ。
 
 中高の生徒募集とまったく同列に考えることはできないが、採用との共通点も多い。
 それはつまり、質と量を同時に見て行かなければならない点である。

 低レベルが大勢集まった結果、見た目の倍率が上がっても喜べない。
 高レベルが集まっての1.0倍と、低レベルが集まっての2.0倍のどっちが良いかという話だ。
 今の教員採用の問題点は、志願者の少なさもあるが、志願者のレベル低下にもあるだろう。これは表向きの数字だけ見ても分からない。

 志願者のレベルは何も学力だけではない。
 どんな職業にも言えるが、適性も重要で、それも含めてレベルだ。

 とは言え、人にものを教える職業だからバカでは務まらん。
 大ざっぱに上中下に分ければそのうちの上、さらに三分して、そのうちの下、つまり上の下くらいの学力は欲しいところだ。
 なにも飛びぬけた頭脳は必要ない。そういう才能があったら別の世界で活躍してもらったほうが世の中のためだ。

 これからの採用の課題は、一定以上の学力を有し、教員としての適性に優れた人、つまりは人材をどれだけ集められるである。これは人数を集めることより優先されなくてはならない。

 このブログの読者は学校や塾の先生方が主である。
 皆さんには後継者を育てる責任がある。
 当事者である。

 最近は教員希望者が少ないとか、レベルが下がったとか、他人事のように言っている場合ではない。
 だったら増やせよ。レベル上げろよ。
 それが出来る立場にあるだろう。

 どこの業界だって、上に立つ人間は後継者の育成に熱心だ。
 スポーツの世界だって一流選手やOBが競技人口増やそうと頑張ってるだろう。

 別に難しい話じゃない。
 一人の教員が、数多の教え子の中から、これはと思う一人を後継者に育てればいいだけだ。小中高でも特支でも養護でも、公でも私でも、たった一人の後継者を作ることで教員の数は維持できるのだ。

 この子が銀行員としての適性があるかどうか、起業家としての資質があるかどうか、そういうのは分からなくたって、先生向きかそうじゃないかの見分けはつくだろう。
 と言うか、それが一番分かるのが教員自身なのだ。

 後継者の育成を怠った業界は滅びる。
 頼むぞ、先生たち。