今日は時間がないのでサラッと流す。
時間がない理由は、締め切り目前の原稿を抱えていることと、来客対応が続いたことによる。
取り上げるのはこのニュース。
部活の過熱化、内申書反映への過度な期待も一因…高校入試での評価基準明示を文科省要望(読売新聞)
記事を要約する。
文部科学省は、部活動についての評価の観点や配点などを入試要項や各校ホームページで明示するよう、近々都道府県教育委員会に通知する。
また、併せて、評価の際は大会の成績などを機械的に点数化するのではなく、生徒自ら記述した資料や面接などを交え、多面的に評価するよう促す。
さらに、部活への不参加や途中退部が不利に扱われないことの周知も求める。
以上。
なお、記事では、埼玉県の公立高校が配点枠を公表していることにも触れている。
なぜこんなことになったのか。
記事によれば、政府の部活に関する有識者会議で「生徒や保護者が高校入試で有利になることを過度に期待し、大会での良い成績を求めて部活動の過熱化を招く一因となっている」との指摘があったからだという。
はっ?
中学校の部活過熱化の原因が高校入試。
そうなの。
「よし。今度の大会、優勝すれば内申が5点上がるぞ。みんな頑張ろうぜ」
ふーん。そういう動機で厳しい練習に耐えてるんだ。
文部科学省が問題にしなければならないほど、入試のための部活がまん延しているんだ。
知らなかった。
まあ、これが事実ならば、調査書から部活記録の記入欄をなくせば済む話だ。
元々部活記録にそれほど大きな得点を与えているわけでもない。
本当に優秀な選手は別の方法で獲得できるわけだし、別になくたって構わない。
ついでに、生徒会活動も委員会活動もなくしてしまえばいい。
調査書内容を得点化する作業は、中学校から調査書が届き次第、学力検査に先立って行われるわけだが、面倒な作業がなくなって高校側も助かる。
細かい基準を作って、それを公開するようなことになると、結果として先生の業務負担も増える。
調査書で見るのは学習の記録の評定だけ。
あとはこれに学力検査点を加え、合否を決める。
これが一番スッキリする。
何なら学力検査一本でもいいが、多様性が流行りの時代に、これはちょっと極端過ぎて受け入れられないだろう。
中学校格差や個々の先生の成績の付け方の違いなど、いろいろ問題はあるが9教科の成績ぐらいは見てあげよう。
それにしても、だ。
入試目当てに部活に入り、入試のために勝利を目指している中学生が、そんなにいるのか。
ただひたすら上手くなりたい、強くなりたい、勝ちたいと思って厳しい練習にも耐えているのであって、その瞬間、彼らは良くも悪くも勉強のことも入試のことも忘れてるんじゃないのか。
入試に有利になるからなんて動機で強くなれるか。
勝負の世界をなめんじゃない。
大丈夫か、有識者。
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