よみうり進学メディアに掲載された授業取材記事がネットに転載されたのでご紹介。
 早い話がPR。

 大宮開成高校「至る所に理解深める仕掛けが」-

 県立伊奈学園総合高校「育てたいのは『伝える力』」-

 獨協埼玉高校「会話重視のドイツ語で積極性を育てる」-

 秋草学園高校「自信をつけて伸ばす」-

 年に1回の授業特集。
 取り上げられるのは僅か4校。
 どの学校かを選ぶのは、発行者の都合であって、私は決められた学校に行き、取材し、記事を書くだけ。
 ただ、公立に関しては情報が少ないようで、私自身で選ぶことも多い。

 上記の記事は、あくまでも中学生向けである。
 塾や中学校の先生にとって有益な情報になるかどうか分からない。
 たぶん、ならないだろう。

◆授業のレベルは生徒次第
 当然の話だが、授業のレベルは生徒の学力次第である。
 今回の取材では、圧倒的に大宮開成の授業がハイレベルだった。
 何よりも生徒全員が予習をして臨んでいることに驚いた。
 まだ1年生である。
 これなら、あの大学合格実績もうなずける。

 私は授業後、生徒に尋ねた。
 「毎日予習するの大変じゃないですか?」
 「はい大変です。でも、予習していないと授業についていけないので」
 そりゃそうだ。
 アホな質問をしてしまった。

◆私立の先生のほうがいい
 大宮開成の大友先生は、「より高いレベルの授業をするために大学院に進んだ」そうだ。
 テキトーな勉強で教師になった自分が恥ずかしい。
 「最初から、転勤のない私立しか考えていなかった」
 そうだね。
 公立だとどこに飛ばされるか分からない。
 配属される学校によっては研究の成果がまったく発揮できない。

 私の時代は、まず公立、それが駄目なら私立という選択が一般的だったが、今は必ずしもそうではない。
 最近の中学生の高校選びと一緒だ。

◆伊奈学園はなぜ大学進学が伸びないのか
 伊奈学園では実験を中心とした化学の授業を見たが、これもなかなかハイレベルだった。
 若い先生のお手本になる授業だ。
 生徒は意欲的だ。
 先生の授業も内容といい展開といい申し分ない。

 が、「その割に大学進学実績が物足りんね」。
 まあ普通、取材でそこまでは言わないのだが、高校後輩だからいいか。

 伊奈学園は総合選択制というシステムを採用している。
 そこがこの学校のウリだ。
 しかし、大学受験だけを考えた場合、そこが逆にネックになるのではないか。
 この学校も出来てから40年近く経つ。
 その間、試行錯誤があったと思うし、今も続いているだろう。
 いい先生、いい生徒、それにいい施設を持っているのだから、総合選択制のメリットを生かつつ大学入試にも強い体制を作ってもらいたいと思う。

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 こちらは埼玉新聞社高校受験ナビ。
 高校の歴史を紐解くシリーズ。
 【埼玉県公立高校の歴史を紐解く】第4回 昭和時代(戦後)創立編