きわめて地味な企画である。
が、おそらくここでしか得られない情報である。
タイトルを見て、今日はスルーでいいやと思われた方も多いだろうが、それでいい。
◆校長の話をどう聞かせるか
校長の話なんぞ誰も聞いていない。
早く終われと思われてるに決まっている。
しかし、よく聞くと(読むと)、なかなかいいことを言っているのである。
生徒たちに定着させるには、先生方がホームルームや授業中に噛み砕き、引用し、さらに発展的な話をしてやることだ。
校長なんて一人じゃ何にもできないんだ。
経験ないがたぶんそうだ。
「校長先生が、この間、こんな話をしてただろう」
先生方が生徒にこんな風に言ってくれたら校長の勝ち。
◆三の呪縛からの解放
「これから皆さんに三つの話をします」
講話や式辞の定番だ。
スピーチのノウハウ本にも書いてある。
しかし、これは疑ってみたほうがいい。
ケースバイケースなのだが、無理に三つ盛らなくてもいいと思う。
「これから皆さんに一つだけお話しします」
これで十分。
変に三つにすると、聞き手は頭の中でカウントダウンを始めるかもしれない。
「よし、一つ終わった」
「二つ終わった」
「あと一つだ」
もちろんケースバイケースであるわけだが、一つでも二つでも全然構わない。
三にこだわって全体を薄めてしまうぐらいなら、一つを深めたほうがいいのではないか。
では、ピックアップした結果をお伝えしよう。
●上尾(嶋村秀樹校長)
令和5年度第66回入学式校長式辞
「日々の授業の中で、基礎知識の充実、興味関心のあることへのあくなき探求心をもって、知者に近づいていくことの努力を重ねてください。また、学級活動や特別活動、総合的な探求の時間、多くのコミュニケーション活動を通じて仁者である公共的資質を養っていただきたい」
●上尾南(秋元俊一校長)
入学式式(抜粋)
「人間には二つの道、「アスファルトの道」と「砂浜の道」がある。アスファルトの道は、安全だが後ろを振り返って見ても足跡は残っていない。砂浜の道は歩きにくいが自分の足跡が一つ一つ残っている。砂浜の道に挑んでほしい」
●朝霞(久住 毅校長)
校長室だより「4月10日(月)始業式・入学式」
「教えられたことをただ覚えるだけが勉強ではない。考えなさい。探究しなさい」。
●伊奈学園(浅賀敏行校長)
令和5年度1学期始業式および入学式を挙行しました
「永遠回帰しても肯定できる最善の決断を、そして判断のつかないときは困難なほうの道を選ぶ、そうした諸君の、796通りのひたむきな生きざまが、校内のそこここで見られることを、私たち教職員は大いに楽しみにしています」
●浦和(臼倉克典校長)
令和5年度入学式式辞
「浦高での生活は忙しくて大変だということを受け入れ、そのような毎日をおくることが、取りも直さず、自分を成長させてくれている、ということを前向きにとらえ、積極的な気持ちで毎日を送ってほしい」
●浦和工業(堀口真史校長)
令和5年度第63回入学式 校長式辞
「15歳の若さで自分の将来について真剣に考えてくださった皆さんの選択に心より敬意を表します。そして、社会が抱える課題を技術で貢献できる「若きエンジニア」になってください」
●浦和商業(内田 靖校長)
令和5年度入学式挙行【校長ブログ】
「より良く生きたり、より良い社会を築いたりするには、習得した知識・技能を使って実践・行動していく必要があります。その実践が、応用力や創造力を育む探究活動なのです」
●浦和西(加藤 元校長)
令和5年度 入学式式辞
「新しいことへの挑戦には、失敗が付き物です。そして、失敗をした時には、精神的に落ち込み、その場から逃げ出したくなるのも人間の心理です。しかし、失敗を恐れるあまり、挑戦することを避け、目先の小さな成功や安定だけを求め続けているのであれば、決してその人の成長は望めません」
●大宮(鎌田勝之校長)
令和5年度第76回入学式 校長式辞
「各教科の学び合いで、広い土台をつくり、「自分の頭で考えて自分の考えを持てる力」を身につけてください。先生と生徒が共に学び、生徒同士が学び合えることが大宮高校の最大の教育力です」
●大宮東(上條 岳校長)
令和5年度 第44回入学式
「学校は「社会」という大きな集団へ向かう準備段階の時期です。その準備段階で、「他者を認め・敬い、人を思いやる」精神を持ち続けて行動することができれば、些細な争いやいじめもなく、世の中の痛ましい事件や事故が減少し、悲しい報道も少なくなることでしょう」
●越生(吉澤 修校長)
校長便り① 入学式を行いました
「学力は皆さんの支えとなります。この学力を養うためには、学習を習慣化することが大切です。1日1時間でも、それを3年間積み重ねることにより、大きなものとなります」
●春日部(上原一孝校長)
【校長ブログ】125年目のバトンをつなぐ~令和5年度入学式~
「春高は3年間で皆さん一人一人の能力を引き出し、「解」のない課題に立ち向かえる「たくましい大人」に育てます。~ 生徒一人ひとりの能力を最大限引き出すため、時には要求度の高い課題も課します。全力を尽くすことを求めます。皆さんも最大限までチャレンジしてください」
●春日部工業(齋藤 潤校長)
【校長より】4/10 令和5年度第60回入学式を挙行しました
「一年の計は元旦にありと言います。本日の入学式はこれからの高校生活のいわば元旦です。~新入生の皆さんも、目的を定め、自分の将来像をしっかり心に描いて、これからの新しい生活を送っていただきたいと思います」
●春日部東(竹本 淳校長)
令和5年度第47回入学式 式辞
「二十一世紀の社会は、どれだけ勉強したか、或いはどれだけ多くの知識を得たかだけでなく、何が出来るようになったかが重視されます。本校では何が出来るようになったかといった力をつけることを在校生はもとより、皆さんにも求めていきたいと考えています」
●川口北(高松健雄校長)
令和5年度 第50回 入学式 校長式辞
「高校時代とは、誰でも自我が目覚める時期です。頑張る中で、現実と理想の自分の違いに悩んだり、苦しんだりすることが多くあると思います。しかし、それは正常なことです。高校時代にどれだけ悩んだか。その多さこそが、高校を卒業し、やがて社会人になるときに大いに役に立つのです」
●川越女子(西野 博校長)
校長日誌 入学式
「本校は中学校で学業成績上位の生徒が集まっています。当然、小学校や中学校でとったことのないような成績となってしまう生徒もいます。つい、人と比べがちです。でも、人は人です。昨日の自分よりも今日は進歩できたか、今日よりも明日、自分が成長できているか、そう考えながら一歩一歩成長してくれることを願っています」
●川越西(金井信也校長)
第45回(令和5年度)入学式 校長式辞
「皆さんにはこれからの時代を切り拓いて行く責任があると考えます。そのためには、正しい知識を持ち、多くの経験を積むこと。多くのあふれる情報を整理し、正しい取捨選択をすること。主体的な行動力と思考力を駆使して、柔軟に対応していくことが必要であると考えます」
●川越南(石川良夫校長)
校長日誌 第49回入学式を行いました
「克己という言葉をかみしめて、毎日の生活を見直すことなどから始めてください。学校生活を送る中で、常に来るべき将来への展望を持ち、先見性をもって時代の動きに敏感にまた柔軟に対応できるたくましい人間になることも目指してほしいものです」
●熊谷(加藤哲也校長)
令和5年度入学式
「新入生の皆さんには、学力の向上はもとより、伝統ある熊高の学校行事、部活動などに積極的に参加し、この混沌とした日本を支えるリーダーとなるために必要な感情指数EQを高めて欲しいと心から願っています」
●栗橋北彩(酒井直人校長)
令和5年度 第14回入学式を挙行いたしました
「皆さんに期待されているのは、将来へ希望を持ち、自らを律し、課題があっても克服していく人材になるということです。~ 仲間と切磋琢磨し、「自らを高める」意志と自身の可能性を信じて、何事にも果敢に挑戦してほしいと思います」
●越谷北(片野秀樹校長)
令和5年度 入学式式辞
「奉仕とは、私心を捨て、皆さんの持っている素晴らしい資質能力を惜しむことなく、世のため人のために生かしていくことです。何のために学ぶのかと言えば、それは、社会においてしっかりと自らの役割を果たすためです」
●越谷西(石塚貴久校長)
第45回入学式
「『うがつ』とは穴を開けるという意味です。雨のしずくも、長い間には下にある石に穴を開けることができます。小さなことでも継続することで大きな結果につながるという意味です。夢に向かって3年間、小さなことから、一つずつ上を目指し、努力をし続けてください」
●越谷南(井上一也校長)
【校長室】始業式 入学式を行いました
「学習習慣を身に付け、授業には真剣に取り組んでください。きちんと予習をして授業に臨み、その後再確認する復習を欠かさず、確かな学力を身に付けてほしいと思います。本校は『授業が勝負』をスローガンとして取り組んでいます」
●庄和(水石明彦校長)
令和五年度入学式
「勉強はもちろんですが、それ以外の興味や関心のある様々なことに、本気でチャレンジするべきです。目先のことばかりではなく、これからの長い人生を見据えて、高校生の時期に見ておきたいもの、経験しておきたいもの、身に付けておきたいものにチャレンジすべきです」
●白岡(須賀孝慶校長)
第46回入学式が挙行されました
「高校生活のあらゆる場面で、自分で「考える」ことを基本に行動することで、結果が出てきます。その結果が良ければ習慣が変わります。習慣が変われば人格が変わります。人格が変われば人生が変わります。自分で考えることをきっかけに生き方はいくらでも変えられます」
※HPのメニュー「校長室より」の中の「あいさつ」を開くとこの4月に岩槻商業の校長に異動した前校長のあいさつと写真が載っている。一刻も早く更新した方がいい。
●草加南(谷ヶ崎 覚校長)
第48期生 ご入学おめでとうございます
「草加南高校において積極的かつ主体的に教育活動に参加し、様々な人との交流を深め、リスペクト精神をもち、自分の理解すべき世界を広げていけば、社会に関わる将来の自分の姿が少しずつ見えてくるはずです」
●秩父農工科学(服部 修校長)
令和5年度入学式 式辞
「世の中は学ぶべきもので溢れていることを知っている人、そして、自分には足りないものがあることを自覚している人は、学びのチャンスをつかむことができます。学びのチャンスをつかむことができる人は、必ず大きく成長します」
●鶴ヶ島清風(井上正明校長)
校長ブログ① 始業式、入学式が行われました
「私たちは人生を一人で生きていくことはできません。人に助けてもらう、人を助けてあげる、そういったお互いに気遣い、協力し合うことにより社会生活が成り立っています。皆さんには、そのことをしっかりと理解してもらいたいと思います」
●常盤(鴨志田新一校長)
着任のごあいさつ
「看護師としての職責を果たすためには、看護の知識や技術の習得はもちろんですが、豊かな人間性を身に付けることは不可欠です。そして、人として信頼され、成熟することが求められています。これはAIにはできません」
●所沢(内田正俊校長)
入学式での校長式辞「所沢高校らしいハビドゥスを積み重ねていきましょう」
「一歩外に出て、背伸びをして、これまでと違う世界を体験することが、自分の資本を積み重ねる良い機会となるはずです。ともに学び合い、これから所沢高校らしいハビドゥスを積み重ねていきましょう」
●新座総合技術(佐久間博正校長)
始業式と入学式の実施(新入生の皆さん入学おめでとう!!)
「山岡鉄舟が言う「風にそよぐ荻の如く」、柔軟な発想を大切にするとともに、物事に柔軟に対処していただければと思います。様々な課題や問題点、悩みを全て真正面から受け止めるのではなく、時にはやり過ごしたり、時間を置いたり、視点や見方を変えたりしながら柔軟に対応していくようにしましょう」
●新座柳瀬(伊藤孝人校長)
令和5年度着任式・始業式、第16回入学式
「『時を守り、場を清め、礼を正す』、当たり前のことかもしれませんが、これを大切にし、3年間を通じて皆さんが立派な人間に成長し、本校を巣立っていくことを願っております」
●鳩山(堀 尚人校長)
令和5年度が始まりました
「皆さんの中には、中学校の時に、例えば数学や英語に苦手意識を持っていた人もいるでしょう。でも心配はいりません。本校には熱心に指導してくれる先生方がそろっております。わからないところも丁寧にわかるまで教えてくださいます」
●羽生第一(相模幸之校長)
令和5年度新任式・第1学期始業式・入学式
「私たち人間は 一人では生きていけません 長い歴史の中で 他者と協力し合い 絆を深め 繁栄してきました 本日皆さんがこうして出会えたのは まさに運命的なものです 一高で出会った仲間との出会い これから培われていく仲間との絆を ぜひ大切にしてください」
●日高(森 孝博校長)
第50回入学式を開催しました
「自分の中に、なまけたい気持ちや飽きてきた気持ち、反発したい気持ちが起こってきたら、自分が、世界の中で、実は恵まれているんだ、ということを思い出してください」
●妻沼(有賀弘一校長)
令和5年度 入学式
「本校の指導の基本となる『礼儀』『身だしなみ』『時間厳守』の『三つの当たり前』を常に心掛けてほしいということです。「礼儀正しくする」「身だしなみを整える」「時間を守る」など当たり前のことです。この当たり前のことは、これからの高校生活を送る上でも、そして、卒業後の人生を歩んでいく上でも最も基本的で、人間としての基盤となることの一つだと思います」
●和光国際(鈴木啓修校長)
令和5年度入学式式辞
「「共感力」、共に生きる「共生力」といった力は、机に向かっているだけでは養うことはできません。本校での3年間で、行事や部活動、海外研修やボランティア活動などに積極的に取り組み、多くの人と触れ合い、学び合い、語り合う中で育っていくものです。是非、多くのことに挑戦し豊かな人間性を育んでください」
●蕨(山本康義校長)
第67回入学式 式辞
「本校では、様々な科目を幅広く学びます。どの科目も知性と感性・健全な心身を育むために欠かせないものです。まず何よりも本校での授業を大切にして、確かな思考力を身に付けてください」
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