よみうり進学メディア埼玉版10月号の取材で東京農大三高を訪ねた。
 間もなく放課後という時間帯での訪問だったが、やけに静かだ。
 グランドにも体育館にも生徒の姿が見えない。

 聞けば、学校閉鎖中とのことだった。
 先週、9月9・10日は文化祭が行われたのでその影響だろう。
 今日の埼玉新聞にも公立2校の学校閉鎖の記事が出ていた。
 <新型コロナ>学校での陽性者が増加傾向…文化祭後の越ケ谷高、鷲宮高で学校閉鎖 両校とも90人前後が陽性(9月14日 埼玉新聞)

 埼玉県では9月20日から秋のワクチン接種が始まる。
 感染を大々的に報じるのは、それに向けてのワクチン接種キャンペーンの意味合いもありそうだ。
 昨日は大野知事の2回目感染が判明し、ワクチン打とうぜの気運を盛り上げている。

 話を東京農大三に戻そう。

 神山達人校長に対応してもらった。
 冒頭、「うちの学校はそれほどの実績は出ていませんが、それで大丈夫ですか」と言われた。
 もちろん大丈夫。
 この企画は、実績が高い順に紹介しているわけではない。
 多様な進路、多様な指導に注目しているのである。

 この学校の特徴は、何と言っても大学附属校であることだ。
 卒業生の約4分の1、およそ100人が系列の東京農業大学に進学している。
 一定の成績をクリアしていれば、同大学のいずれかの学部学科に進学できるというのは大きな魅力で、それが理由で入学してくる生徒も多いという。
 近年の東京農業大学は、伝統的な農業分野だけでなく、生命科学、地球環境、食料など幅広い分野を学べる大学として女子人気も高い。

 大学附属を一つの顔とすれば、もう一つの顔は進学校としての顔である。
 卒業生の4分の3は、系列以外の他大学に進学する。
 農業大学附属という一枚看板で400人からの募集を維持するのは困難なので、一般的な進学校の部分の強化が必要だ。

 今春は23人が国公立に合格した。
 北海道大、東京外語大などにも合格者が出ているが、中心は埼玉、千葉、群馬、宇都宮、茨城といった近県の国立だ。
 大学校など含めれば30人は超えるというが、それらを含まず、国立だけで30人を達成したいところだ。
 最低でもそこまで行かないと、世間は進学校とは呼んでくれないだろう。
 もちろん、そのあたりは学校としても承知しており、2、3年後の目標を50人においている。

 私立の方は、早慶上智もいることはいるが合計でも1ケタだ。
 GMARCH合計も50人に届いていない。
 早慶上智2ケタ、GMARCH3ケタを達成して欲しいところだ。

 進学指導が担任まかせ、学年まかせになっている学校もあるが、その点、進路部を中心に全教員でサポートする体制が整いつつあるということなので、今後に期待が持てる。
 かつて系列大学の教授が校長を務めていた時代もあったが、プロパーであり、かつ募集広報で経験を積んだ神山校長が就任して以来、入口の部分と連動したコース編成や教育課程整備が進んでおり、その成果が徐々に現れつつある。その点でも期待は膨らむ。

 公式SNSは、X(旧Twitter)で「東京農業大学第三高等学校・附属中学校 校長」 と「東京農業大学第三高等学校・附属中学校」の二つを開設している。
 このブログで繰り返し言っているが、映像・画像中心のInstagramの方がフォロワー数の伸びが早いので、コンテンツは同じでいいからInstagramを始めてみたらどうかと余計なお世話をしてきた。