数字(データ)が並んでいるとついつい集計してみたくなる。
 何か傾向のようなものが発見できることもあるが、何も分からないこともある。
 分からない原因は主として私自身の脳の性能にある。

 という前置きはこのくらいにして、大宮高校の中学1・2年生対象の学校見学ツアーのことである。
 2月3日(土)、17日の2日間にわたって行われる。
 各日共、1部と2部に分かれている。
 1部はさいたま市内生対象、2部はさいたま市外生対象となっている。
 定員はそれぞれ40人であるから、2日間2部合計は160人となる。
 なお、参加者は抽選による。

 で、抽選結果がホームページで公開されている。
 大宮高校ホームページのお知らせ欄へ

 もちろん個人名は発表していないが中学校名は分かる。
 となると、さいたま市内生が多いのは当然として、市外生はどんな市町村からが多いのかが気にかかる。
 県下トップの難関校であり人気校であるから、全県の学力優秀な中学生が興味を示しているに違いない。
 
 では、さっそく調べてみよう。
 
 総定員は160人である。
 うち、さいたま市内生は80人。
 (埼大付属中はさいたま市としてカウント)
 残り80人がさいたま市外生ということになる。

 東西南北、市町村ごとに人数をまとめると次のような数字になる。
【南部】
 川口市 14
 上尾市 13
 戸田市 5
 蕨市  1
【東部】
 越谷市 3
 草加市 3
 春日部市3
 白岡市 3
 三郷市 2
 加須市 1
 久喜市 1
 蓮田市 1
 杉戸町 1
【西部】
 志木市 4
 川越市 2
 所沢市 2
 和光市 2
 鶴ヶ島市2
 朝霞市 1
 新座市 1
 東松山市1
 坂戸市 1
 三芳町 1
【北部】
 熊谷市 7
 鴻巣市 2
 行田市 2
 北本市 1
 深谷市 1

 あくまでも抽選の結果であるから、その点を踏まえて見る必要がある。
 希望者全員が参加できるとしたら、これとは違った数字になるだろう。

 同じ南部地区の川口市や上尾市からの参加が多くなるのは当然だろう。
 東部と西部は合計では同じくらい。

 人口が少なく中学校数も少ない北部だが、その割に合計数は多い。
 市町村別の参加者上位3市は次のとおり。
 1位 川口市 14
 2位 上尾市 13
 3位 熊谷市 7
 
 埼玉県の市町村別人口(2023年12月現在)上位10市は次のとおり。
  1位 さいたま市 134.6万
  2位 川口市   59.3万
  3位 川越市   35.4万
  4位 所沢市   34.2万
  5位 越谷市   34.0万
  6位 草加市   24.9万
  7位 上尾市   22.8万   
  8位 春日部市  22.7万
  9位 熊谷市   19.1万
 10位 新座市   16.6万

 以上から、決して大都市とは言えない熊谷市から7人というのは、高崎線で「さいたま新都心駅」まで一本という交通の便の良さを考慮しても、かなり大きい数字と言っていいのではないか。
 熊谷を始めとする北部地区から南部地区への流出は前々から言われているが、それを裏付ける数字と考えられないこともない。

 明日(2月3日)、熊谷女子高校も中学2年生を対象とした説明会を行う。
 行ってみようと思う。
 学校側には取材申し込みをしてある。
 ということで、実は今日の記事は、そのための予習であった。