令和7年度(2025)入試、第1回進路希望調査の結果から。
倍率について、前年同期との差異が気になるところだが、本日は少し長いスパンで見てみた。
第1回調査の過去9年間(2016年度~2024年度)平均倍率と、今回の倍率の関係を見てみようという試みだ。
まあ、これに興味を持ってくれる人は少ないと思うが、こういう調査が趣味なのだ。
とりあえず平均倍率1.5倍以上の25校について報告する。
PVがそこそこ多いようならそれ以下も試みるが、あまり少ないようならここで終了。
以下、順位は過去9根間の平均倍率が高い順。
◆過去9年間平均 2倍以上
01 市立川越 3.64 今回3.56
02 市立浦和 2.92 今回2.78
03 上尾 2.36 今回2.49
04 川越南 2.31 今回1.95
05 浦和西 2.30 今回2.13
06 越ヶ谷 2.15 今回1.74
07 大宮 2.09 今回1.93
08 蕨 2.04 今回1.77
市立川越は安定の高倍率。4倍超えが2回、3倍超えが今回含め7回、2倍台は2023年度の2.95倍だけ。
市立浦和は過去9年間平均と今回との差は小さいが、2022年度の3.53倍をピークに2023年度3.30倍、2024年度2.82倍、2025年度(今回)2.78倍と3年連続低下。
上尾は2022年度に1.85倍があったが、他はすべて2倍超え。
川越南は過去9年間すべて2倍超えだった。2021年度の2.45倍をピークに22年度2.32倍、23年度2.12倍、24年度2.05倍、25年度(今回)1.95倍と4年連続低下。
浦和西は今回含め10年連続2倍超えと安定。
越ヶ谷は昨年1.96倍と過去9年間最低を記録したが、今回はさらに下回った。
大宮は2022年度の1.99倍以来3年ぶりに2倍を下回った。
蕨は2017年度の2.61倍以降は1.8~1.9倍台をキープしてきたが、23年度1.68倍と低下、24年度は1.92倍と盛り返したが、今回1.77倍と再び低下。
◆過去9年間平均 1.9倍以上
09 所沢北 1.99 今回1.53
10 南稜 1.93 今回1.67
11 越谷南 1.91 今回2.33
12 浦和南 1.90 今回2.27
所沢北は9年間平均が1.99倍と高いのは2016年度から2019年度までの4年間、2倍を超えていたためである。ここ3年間は1.73倍、1.48倍、1.53倍と下降気味。
南稜は2017年度から2019年度までの3年間、2倍を超えていたので9年間平均が高くなっている。ここ3年間は1.62倍、1.59倍、1.67倍(今回)と安定しているが一時期に比べると下降気味。
越谷南は2023年度が2.24倍、24年度が2.06倍、今回2.33倍と3年連続2倍超え。9年間最高は23年度の2.24倍だったのでそれを更新した。
浦和南は2017年度2.22倍、2018年度2.08倍以来の2倍超えで、今回の2.27倍はここ10年で最高。
◆過去9年間平均 1.7倍以上
13 鳩ヶ谷 1.76 今回1.91
14 熊谷西 1.73 今回1.37
15 所沢 1.72 今回1.71
15 和光国際 1.72 今回1.40
15 大宮北 1.72 今回1.80
9年間平均1.8倍超えの学校はない。
鳩ヶ谷は2019年度の1.46倍以外は1.5倍以上を維持。過去9年間で2倍超えが2回、1.9倍超えが今回含め3回あるが、高い年と低い年の差が大きい。
熊谷西は2017年度1.95倍、2021年度1.96倍と高い年もあったが、2022年度の1.51倍以降、1.62、1.68と下降気味で今回の1.37倍はここ10年間で最低。
所沢は今回、9年間平均とほぼ同じ1.71倍。2021年度に1.50倍と落ち込んだが、以後1.65倍、1.84倍、1.89倍、1.71倍(今回)と比較的安定している。
和光国際は1.6倍から1.7倍台を維持してきたが、今回1.40倍と2021年度の1.58倍を下回り、ここ10年間の最低を記録。
大宮北は過去9年間の最高が2017年度の1.99倍、最低が翌18年度の1.28倍と高低差が大きい。
◆過去9年間平均 1.5倍以上
18 川口 1.59 今回1.50
18 越谷北 1.59 今回1.43
20 所沢西 1.56 今回1.47
20 深谷第一 1.56 今回1.30
22 川越 1.52 今回1.52
22 与野 1.52 今回1.31
24 越谷西 1.51 今回1.25
25 不動岡 1.50 今回1.51
川口は2017年度に1.29倍を記録した以外は常に1.40倍以上を維持している。
越谷北は2022年度の1.83倍以降、1.43倍、1.41倍、1.43倍(今回)と1.4倍台が続いている。
所沢北は2018年度の1.88倍、19年度の1.71倍などもあったが、それ以外は1.2倍台から1.5倍台まで高低差がやや大きい。
深谷第一は1.4倍台から1.8倍台まで高低差が大きい。ここ2年間は1.31倍、1.30倍(今年)と下降気味。
川越は今年1.52倍と過去9年間平均と同じ。2021年度1.38倍とやや下がったが、それ以外は1.5倍前後で安定。
与野は2016年度1.22倍と低かったが、それ以降は1.4~1.5倍程度を維持。ただしここ2年間は1.38倍、1.31倍(今回)とやや下降気味。
越谷西は2016年度の1.86倍以降は1.4~1.5倍台で安定しているが、ここ4年間は1.54倍、1.43倍、1.31倍、1.25倍と下降している。
不動岡は2016年度1.74倍、翌17年度1.82倍と高かった。2022年度1.23倍、翌23年度1.28倍と低迷したが、24年度1.36倍、今年1.51倍と盛り返した。
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