本日は貴重映像を紹介しよう。
ご覧いただきたいのは塾の先生方と高校の先生方だが、何かの拍子にここにたどり着いた受験生・保護者の皆様もどうぞ。
ご紹介するのは岩槻高校ホームページにある動画だ。
この場にダイレクトに貼り付けてもいいのだが、おそらく限定公開なので、同校HPから入っていただくのがいいだろう。
過日行われた学校説明会において、入試学習アドバイスというコーナーを設け、そこで国語、数学、英語の先生が問題の解き方や解答における注意点、これからの学習の仕方などについて教えている。
これのどこが貴重映像なのか。
高校の先生方の中には、「それ、うちでもやってる」と言いたい方も多いだろう。
おっしゃるとおり。
ただ、岩槻高校は、インスタフォロワー数も桁違いだし、ホームページ更新頻度も圧倒的に多い学校なので、敬意を表したまでだ。
塾の先生方がご覧になったら、「なんだ、その程度か。自分の方が上手い」と思われるだろう。
これまたそのとおり。
中学生相手に入試の話をさせたら塾の先生方の圧勝だ。
ただ、向こうは、つまり高校の先生は、受験生の答案を実際に採点する人なのだ。
つまり、立場自体に説得力がある。
このパワーは塾の先生には無いものだ。
話の内容はいつも塾の先生方が話されていることだ。
よってこの日訪れた受験生は、「いつも(塾の)先生が言っているとおりだ」と納得しつつ聞いたであろう。
塾の先生方への信頼がさらに高まったのだから、それでいい。
◆これからの説明会、個別相談では
すでに今年度の説明会日程をすべて終了した学校もあるが、12月や年明けに実施する学校も多い。
その際、高校側は何とか自校の良さを分かってもらおうと説明に努めるだろう。
そこで考えてもらいたいのが、この時期の受験生の心境である。
間違いなく「不安」、そして「不安定」。
出願する学校がはっきり決まっていて、成績的にも志願校の基準に達している受験生は、この期に及んで説明会などに来ないのだ。
今から来る生徒は、悩んでおり、焦っており、誠に不安定な心理状態でやって来ると考えたほうが間違いがない。
そうした迷える子羊たちに理詰めで話したって届かない。
まったくということはないが、非常に届きにくい。
では、どうするか。
情報を安心の上に載せて届けるのだ。
あるいはまた、情報を安心に包んで届けるのだ。
キーワードは安心。
冒頭取り上げた入試アドバイスにしても、頭で理解できても、その結果「やっぱ無理そう」「難しそう」と思ってしまったら、「頑張ろう」とか「この学校を受けよう」という気にはならないのだ。
正しい情報を伝えるのは当然。
理解してもらおうとするのも当然。
ただ、これだけでは不足で、同時に安心を届けることで、はじめて「よし、この学校を受けよう」と思ってもらえるのである。
インテリである学校の先生方はどうしても理性に訴えようとしがちだが、感性に訴えることもそれと同じくらい重要なのだ。
その話、頭だけじゃなく、心にもちゃんと届いていますか。
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