再び「赤字撲滅運動」を開始する。
 2年前に下のような記事を書いた。
 うっすらと覚えている方もいらっしゃるだろう。

 公立ホームページは赤文字の使い過ぎで品がない(2022年8月)

 その後、改善の進んだ学校もあるが、相変わらず「赤字」と「黄色マーカー」使いまくりの学校がある。
 目立ちたい一心なのは分かるが、あれもこれも赤字では読みにくくなるだけだ。
 スーパーや量販店の折込チラシじゃあるまいし、教育機関としての品格が疑われるだけだと再び警告を発しておこう。

◆目立たせたつもりが目立っていない
 赤文字と黄色マーカーは、本人目立たせたつもりかもしれないが、全然目立っていない。
 かえって読みにくくしている。

 基本赤文字、黄色マーカーは使わない。
 まずこの原則を打ち立てよう。
 使うのは緊急時のみ。
 確実に伝えないと読者に迷惑をかける場合のみである。

 それを学校アピールのために使おうとするから見た目下品なページになる。
 仮にどうしてもというので赤文字を使ったとする。
 個人的にはそれすらも逆効果と思うが、赤字を愛して止まない人もいる。
 しかし、ワンフレーズないしは一行にとどめればまだいいが、二行目、三行目と使うと互いに打ち消し合って、その効果はゼロになる。

 下の例などは赤文字を使った効果がまったく出ていない。

 もう一つ例題。
 見出しの赤文字はぎりぎり我慢するとして、本文中にも赤文字、さらには青文字まで使い、加えてところどころ級数(文字の大きさ)まで変化させる徹底ぶり。
 わざと読みにくくしているとしか思えない。

 単色(基本は黒)と複数色が入り混じった文章、読みやすいのはどっちだ。
 単色(基本は)と複数色入り混じった文章読みやすいのはどっちだ

◆広告が長いとイライラする
 もう一つ、これはついでの話。
 皆さんもyoutube動画をご覧になる機会があると思うが、最初や途中に入る広告(CM)はどうしているのか。
 私の場合、一定秒数強制的に見せられるのは仕方ないとして、それ以外はただちに「SKIP」している。
 早く目的の動画が見たいからだ。

 個人差があるから、自分がそうだから他人もそうだと決めつけてはいけないが、何か目的があってホームページを訪問しているのに長々と広告を見せられると正直イライラする。
 もちろんメニューからさっさと目的のページに飛ぶという方法もあるのだが、新着ニュース(新着情報)を見たい場合など、やたら長い学校アピールはSKIPしたい。
 
 学校側には当然「見せたいもの」がある。
 一方、訪問者には「見たいもの」がある。
 両者は必ずしも一致しない。
 ここに難しさがある。

 一部の学校は、「見せたいもの」を通過しないと「見たいもの」にたどり着けない設計・構造になっている。
 はたしてこれでいいのか。
 訪問者や読者が「見たいもの」を最優先に考え、できるだけ早く簡単にたどり着ける設計・構造にしたほうが好感度も高まるのではないか。
 その中で、訪問者や読者にストレスを与えず、巧みに「見せたいもの」をアピールするのが担当者の腕の見せどころだと思うのである。

 皆さん多忙なので、HPばかりに時間をかけられないだろう。
 徐々に進めてほしい。