1月9日に発表された「魅力ある県立高校づくりの方針(案)」について。
 何かしら発信している学校があるんじゃないか。
 そう思い、そのためだけに県立高校ホームページを一巡してみた。
 我ながらご苦労なことである。

 各高校は当事者であるだけにその発言は慎重でなければならない。
 しかしその一方、県立高校の将来に関わる話であるから、何か一言ぐらいあってもよさそうなものだ。
 この際、自校がどうなるかはひとまず措いて、県立高校全体を見渡しつつその未来を語る。
 今回はそういう機会でもあったというのが私の捉え方だ。

 そういう意味では、以下に紹介する4人の校長先生の発信(ご意見)は非常に素晴らしい内容であると思う。
 ここでは一部を抜粋したので、ぜひ本文をお読みいただきたい。
 
●春日部工業高校(齋藤潤校長)
【校長のブログ】1/10 本校の未来 埼玉の未来
「本校の未来はどうなるのか、埼玉県全体の公立高校はどうなるのか、決して楽観できるものではありませんが、その答えは現在の質の向上を目指すしかないと考えます。そのために学校の特色化・活性化を図り、未来に向けてよりよい状況を継続していく必要があります」

●川越南高校(石川良夫校長)
校長日誌 「公立高校進学希望状況」を受けて
「川越南高校の魅力を活かしつつ、さらに新しい時代に対応して進化する先見性と柔軟性が求められるのだと思います。新たな再編整備が実施された13年後に川越南高校はどうなっているのか、それは今から何を目指してどう取り組んでいくのかにかかっているのだと改めて感じました」

●越ヶ谷高校(池田靖校長)
【校長ブログ】埼玉県県立高校の未来
「越谷エリアは沢山の県立高校がありますが、どの高校も一定の人気があり、倍率が出ております。しかしながら、中学生の数は越谷地区と言えども減っていくことは自明です。どうやったら、越谷市内の高校が生き残れるのか(表現がキツイですが)気になって仕方ありません。本校も含め、現場の先生方の献身的な努力による良質の教育を生徒の皆さんに施し、生徒の皆さんも、その学問への姿勢に絆されて勉学に勤しんでいくしかないと思います」

●不動岡高校(関根憲夫校長)
1月10日(金)進取の気風No.208「不動岡高校の未来」
「1学年9クラス規模の学校をこれからも維持できるかどうかは不明瞭です。今年度、改めて生徒募集活動に力を入れているのは、そんな背景があります。今まで以上に本校の魅力を発信して本校をよりよく知ってもらうこと、本校への入学を強く進めるからには、入学した生徒の力を3年間で伸ばしてあげられる校内体制を作ることが重要だと先生方に伝えています」

◆トップは明るい未来を語る
 そういう立場を経験したことのない私が言うのは気が引けるが、トップは常に明るい未来を語るべきだと思う。
 力強く、ぶれないメッセージを掲げるべきだと思う。

 「先生方にやる気が感じられない」?
 いやいや、それはあなたのメッセージ力が弱いからだよ。

 暗い話ばかりされて、誰がやる気になんかなるもんか。
 危機感をいくら煽っても人はやる気にはならんよ。
 逃げ出すことしか考えない。
 たとえ小さくても希望の光が見えたとき、そこを目指して頑張れる。