このニュースどうよ、と思ったので紹介する
 まずはニュースの元ネタを。

 商業の教諭が「情報」、理科の教諭が「水産」、音楽の教諭が「理科:を・・・必要な免許ないまま授業 道立高校3校で発覚 北海道教育委員会(HBCニュース 4月5日)

 まあ、見出しの通りなのであるが、関心のある方は元記事をご覧いただければと思う。

 道立3校とは、釧路明輝高校、礼文高校、羅臼高校である。
 まあ釧路はともかく礼文、羅臼あたりは北海道民じゃなくても小規模な高校だろうと想像できる。
 全校生徒が100人もしくは50人いるかどうか。
 
 人事異動や採用は道教委の仕事であるが、当該年度にどの教員にどの科目を何時間持たせるかは各校の判断(決定)となる。
 その科目を担当すべき教員が足らず、やむを得ず免許外となったと思われる。
 地方の高校(都市部ではない高校)では、教員の担当教科や受け持時間などについては弾力的な運用がせまられるだろう。
 高校側も、道教委が不足分を手当てしてくれるなら、あえて免許外科目を担当させることはあるまい。
 その年度ごと・学年ごとの生徒数に依って必要な授業も教員の受持ちも弾力的に対応せざるを得ないのだろう。
 教科外担当の申請を怠ったという点で高校側に落ち度がないとは言えないが、同情すべき点も多い。

 北海道教育委員会は3月末に、令和8年度の教員採用試験要項を発表している。
 北海道教員採用試験 選考区分
 道教委に限ったことではないが、大学新卒者だけでなく、ありとあらゆる区分を設け、受験者を集めようとしている。
 たとえば、アスリート特別選考や社会人特別選考などもあり、これらは免許状がなくても受験できる。
 (登録後に特別免許状を取得させる)
 免許外を問題視する一方で免許不問の採用をするのはどうかと思うが、とにかく今は教員希望者(採用試験受験者)を少しでも増やすことが最優先なのだ。