埼玉県内では多くの学校が今週、始業式や入学式を迎える。
 私立高校ではこの土日が入学式の学校もあった。
 また、私の事務所近くの浦和一女は何と4月4日(金)に入学式をやっていたが、これは例外的に早い学校であって、多くは今週だ。
 今年は桜が長持ちしているようで良かった。
 
◆学校にもっとも行かないのは4月
 しばしば先生以外の人に尋ねられる。
 「4月は学校が始まって忙しくなるんですか?」

 学校が始まって忙しくなるのは先生や子供たち、それに親たちである。
 みんなが忙しくしている時に、のこのこと出かけたら先生方も迷惑だろう。
 だからじっとしている。
 取材などもあるにはあるが他の月ほどではない。
 説明会など入試イベントもこの時期はない。
 というわけで、1年のうちで学校を訪ねる機会がもっとも少ないのが4月ということになる。

 だから、「忙しいですか?」の答は「チョー暇です」。

◆暇だと頭が働かない
 何十年も同じ仕事をしているのだから、どの時期に何があって、そこで何が必要かは分かっている。
 特に新聞関係の仕事などは、何月号はこの話題といった定番記事も多いので、あらかじめ下書きしておけそうなものである。
 が、それができない。
 もちろん人によるんだろうが私にはできない。

 時期が来ないと書けない。
 あと何日、あと何時間と締め切りが迫って来ると一気に書き上げられるが、ずっと先のものは書けない。
 頭が働かない。
 と言うより気分が乗らない。
 気分が乗らないなどといっぱしの記者か作家のようなことを言っているが、勉強するにしたって運動するにしたって気分というのは重要なのだ。
 
 そんなわけで、先回りして仕事をすることもないのでますます暇になる。

◆取材候補は見つけておこう
 今年はどこの学校に取材に行こうか。
 相手があることなので、一方的に先々のことを決めるわけにいかないが、この時期、一応候補をピックアップしておく。

 民間の発行する商業紙であるから読んでもらってナンボ。
 よって、読者が興味を持ってくれそうな学校が第一候補となる。
 これが大前提。

 その上で、募集や広報に積極的と思われる学校を選ぶ。
 そうじゃないと、「付き合っている暇はない」、「迷惑だ」と、取材を断られることもある。
 それぞれの学校には業務の優先順位というものがあるから仕方ないだろう。

 取材する立場からの勝手な要望であるが、「いついつにこういうことをやるので取材に来て欲しい(記事にして欲しい)」と何らかの方法で知らせてもらえると非常に有難い。