年末になると訃報が多いのは気のせいか。
 ここ数日では、詩人・谷川俊太郎さん、元横綱・北の富士さん。

 「訃報ニュース一覧」(NHK)

 だが、どうも気のせいではないような気がする。
 政府統計で調べてみよう。
 
 見つけ出すのに難儀したが、とりあえず、ここか。

 e-Stat統計で見る日本 死因別にみた死亡月別死亡率

 なるほど。
 たしかに12月・1月・2月と冬場の死亡率は高い。
 やはり気のせいではなかったのだ。
 死因は急性心筋梗塞、心不全、肺炎などが多い。
 
 季節の変わり目で風邪をひきやすい。
 そこから肺炎。
 (コロナもインフルエンザも、ただの風邪もひかないことにしているのであまり心配ない)
 
 ヒートショック。
 急な温度変化による心筋梗塞や脳梗塞。入浴時は要注意だ。
 (寒い中ランニングに出るからな。ここは注意が必要か)

 年末は交通事故死もやや多い。
 夜間の運転には注意。
 (基本、夜は運転しないので大丈夫か)

 飲酒の機会が多くなり急性アルコール中毒や凍死。
 凍死って、どういう飲み方したんだ。
 酩酊して屋外で眠り込んだか。
 (っま、自分は酒飲まないのでこの危険は回避できそう)

 若いころは全然気にならないが、こうした知らせやデータが他人事ではないのが70歳オーバーなのだ。

 話変わって、本日発表の教育関連ニュース。

 令和5年度埼玉県公立学校における児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について

 暴力行為、いじめ、不登校、中途退学の統計に加え、自殺の統計がある。
 自殺が疑われる事案は10件だったという。
 前年の18件よりは減っているのが僅かな救いか。

 前出の政府統計によると、自殺が多いのは5月、次いで9月。
 さまざまな要因が複雑にからみあっており動機は特定できないという。
 まあ、本人に尋ねるわけにいかないからそうだろう。
 しかし、何となく想像ができそうではないか。
 暴力行為、いじめ、不登校、中途退学も減らしたいが、それ以上に自殺はなくしたいしゼロにしたい。

 生きたい、死にたくないといくら願っても、いつかは死ぬのだ。
 その時期がだんだん迫ってきてようやく生きることの意味がほんの少し分かってきた。
 まあ、今更手遅れなんだが。

 私は谷川俊太郎という詩人のファンではないが、今ならちょっとだけ共感できるかな。
 以下、引用。

 生きる
 谷川俊太郎

 生きているということ
 いま生きているということ
 それはのどがかわくということ
 木もれ陽がまぶしいということ
 ふっと或るメロディを思い出すということ
 くしゃみすること
 あなたと手をつなぐこと

 生きているということ
 いま生きているということ
 それはミニスカート
 それはプラネタリウム
 それはヨハン・シュトラウス
 それはピカソ
 それはアルプス
 すべての美しいものに出会うということ
 そして
 かくされた悪を注意深くこばむこと

 生きているということ
 いま生きているということ
 泣けるということ
 笑えるということ
 怒れるということ
 自由ということ

 生きているということ
 いま生きているということ
 いま遠くで犬が吠えるということ
 いま地球が廻っているということ
 いまどこかで産声があがるということ
 いまどこかで兵士が傷つくということ
 いまぶらんこがゆれているということ
 いまいまが過ぎてゆくこと

 生きているということ
 いま生きているということ
 鳥ははばたくということ
 海はとどろくということ
 かたつむりははうということ
 人は愛するということ
 あなたの手のぬくみ
 いのちということ