大宮工業高校が年明け1月に「新校説明会」を開催する。

 新校開校は令和8年4月で、その第1期生は現中学2年生となるから、主たる対象は中学2年生である。
 が、「小学校の児童とその保護者、学習塾の先生方など」とあるので、特に参加制限はないようだ。
 事前の申し込みは必要ない。
 1月25日(土)が初回で、2月22日(土)、3月22日(土)にも予定されている。

◆専門高校初の1月説明会
 年度内に新1・2年生対象の説明会にを実施する学校が増えてきたが、専門高校としては初の試みである。
 新校開校という特別な事情があるとは言え、専門高校がこの時期に次年度に向けた説明会を実施するのは新しい流れとして注目される。

 あまり知られていないようだが、実は専門高校の説明会はかなり早期化してきている。
 今年度も、農業系で杉戸農業・熊谷農業、工業系で大宮工業・川越工業・春日部工業・狭山工業・川口工業、商業系で岩槻商業が6月に説明会を実施している。
 これによって一気に募集状況が好転したとは言えないが、目的意識が明確で積極的に行動する生徒の獲得には成功しているのではないか。

◆脱工業、科学技術高校へ
 前掲のチラシに新校のポイントが三つ掲げられている。
 1 国公立大学・理工系大学進学
 2 充実した実践型科学探究
 3 教養教育と国際交流

 キャッチフレーズは「教養と科学技術、国際力を育む高校」

 こんな感じで、工業高校っぽさはまったくない。
 なんと大学進学を先頭に持ってきている。
 まさしく脱工業。
 新校名はただいま検討中ということだが、この中身で「工業高校」はないだろう。
 私の中では「科学技術高校」で決まり。

◆目玉はロボット工学
 学科は5学科体制となる。
 「機械科」「電気科」、「建築科」はそれぞれ、「機械工学科」、「電気工学科」、「建築デザイン科」となる。
 「電子機械科」は「ロボット工学科」と「情報サイエンス科」に再編される。
 これらのネーミングは県内初であり、かつ唯一。

 「ロボット工学科」は愛知県、静岡県、茨城県などに前例があるが全国的には少数なので、目玉の一つになりそうだ。

◆新校こそ早めの始動を
 令和8年4月、6つの新校がスタートする。
 このうち岩槻新校(現岩槻)和光新校(現和光国際)は、学校サイトに新校メニューを設け広報活動を始めている。
 特に岩槻新校はインスタでもアピールするなど積極的だ。
 新校名や中身(教育内容)などが浸透するのに時間がかかるから、従来と同じようにやっていたのでは間に合わないだろう。
 新校には、他校に先んじた広報活動が望まれる。