年賀はがき発行枚数が前年より25%ほど減っているという。
 今年の発行枚数は約10億枚。
 ピーク時の4分の1以下まで落ち込んでいる。

 減少の一因は個人の「年賀状じまい」である。
 しかし、それだけではここまで急には減らない。
 企業がやめている影響も大きい。

 個人の「年賀状じまい」については、それぞれ価値観というものがあるし、続けたい人は続ければいいし、仕舞いにしたい人は仕舞いにすればいい。
 自分は、もう何年も前から年賀状は出していない。
 出しても返事が来ない状況が1,2年続くと相手も出してこなくなる。
 
 個人の場合はどちらでもいいが、企業や団体はどうだろう。
 昨今の社会情勢を考えると、ほとんど虚礼そのものである企業版年賀状は廃止したほうがいいのではないか。
 出すのが手間である。
 作成や宛名書きに時間を費やすのは無駄だ。
 ペーパーレスの時代に逆行し、資源の浪費になる。

 いろいろなケースがあろうかと思うが、私の事務所に年賀状の配達があるのは仕事始めの1月4日である。
 三が日は通常どこの会社もお休みであるから、この期間に郵便物の配達はない。
 というわけで送っていただいた年賀状を見るのは仕事始めの日。
 今年は曜日のめぐりあわせもあって6日が仕事始めとなりそうだ。
 そういうタイミングで、ただ大量印刷しただけの年賀状を送ったところで、誰も読まない。
 それほど無意味なものであるから、学校版年賀状はそろそろお仕舞ということでいいだろう。