早朝から出かける日が続いたので、今日は目覚ましをセットせず自然に任せよう。
そう思ったが、結局早起きしてしまう。
寝るのにも体力がいるようだ。
いくらでも寝られる若い人がうらやましい。
数日前、県立高校削減のニュースがあったので、簡単に触れておこう。
今後、何度もこの話題に触れることになりそうだ。
まずこれを読め。
(もとい、読んでください)
特に塾の先生方。
「魅力ある県立高校づくりの方針(案)」
新聞・テレビ、ネットニュースのつまみ食いでは本質は分からんよ。
ニュースを配信する側は、読者・視聴者が一番興味を示すであろう部分だけを切り取るんだ。
ものごとの本質を伝えようなどとはこれっぽっちも思っちゃいない。
とにかく読者受け、視聴者受けだけを狙っている。
だからそればかり読んだり見たりしていても真に重要なことは分からない。
下手したらミスリードされる。
子供たちの将来にコミットしている塾の先生方が、世間の噂好きと一緒でいいわけがない。
少なくとも元の資料を当たろうぜ。
と、強く言っておく。
上記資料は本文約30ページである。
ざっと目を通すのに30分とかからない。
それくらいの時間はあるだろう。
なお、資料編の一部として「用語解説」がある。
「ICT」から始まり「ヤングケアラー」まで約50の教育専門用語の簡単な解説がある。
だいたい知っている用語だが、簡潔に記されており復習用に最適。
第1章 方針の策定にあたって
第2章 今後の県立高校の方向性
第3章 県立高校における教育活動・教育環境
第4章 県立高校の再編整備
このような構成になっている。
マスコミ報道は、「最大19校減」というところに集中している。
むろん最終的にはそこに行き着くわけだが、単にいま現在定員割れしているから統廃合対象(事実上の廃校)ということにはならない。
タイトルに「魅力ある県立高校づくりの方針」とあるように、十数年後を見据えた新たな県立学校づくりの企画書なのである。
どことどこをくっつけてというような足し算引き算の話ではないのだ。
私立の先生方にもぜひ全文をお読みいただきたい。
なぜか。
一例を挙げる。
方針の最後の方に「設置を検討する特色ある学科・学校」という項目がある。
何と書いてあるか。
「従来の普通科とは異なる新しい学科の設置を検討します」
「海外大学への留学や進学希望にも対応できる国際教育プログラムを導入した学科の設置を検討します」
「昼夜開講定時制・通信制の高校の設置を検討します」
「中高一貫教育校の設置を検討します」
すべて「検討します」だが、ここまで書いている以上、検討した結果作りませんとはならないのである。
いつになるかは分からないが必ずやる。
普通科に代えて「探究科」などができる。
国際バカロレア校ができる。
県立中高一貫校ができる。
相手の手の内は分かったのだから、顧客(受験生・保護者)のニーズを見極めつつ、先行しよう。
それが私立の生きる道だ。
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