本日のテーマは第1回希望調査倍率を10年前と比較してみる、である。
手元にある正確なデータは2016年度入試のものなので、それを2025年度入試と比較してみる。
募集人員の増減による倍率変化があるだろう。
たまたまその年が前後の年よりも高かった(低かった)場合もあるだろう。
そういう個別の事情はこの際抜きにして単純比較してみる。
細かな条件も含めて、上昇傾向にあるか下降傾向にあるかを分析するのは私ではなく各学校の仕事である。
◆上昇率第一位は杉戸高校
ちょうど1年前、すなわち2024年10月1日現在の倍率(2025年度入試向け倍率)から、2015年10月1日現在(2016年度入試向け倍率)を単純に引いてみる。
そうすると、倍率がどの程度上がっているか、または下がっているかが分かる。
では、上昇幅が大きい順に見て行こう。
(全日制普通科のみで、10年前のデータがない川口市立は今回対象外)
数字は、「2016年度倍率→2025年度倍率 増減」の順に並んでいる。
01 杉戸 1.11→1.71 +0.60
02 浦和東 1.05→1.56 +0.51
03 志木 1.16→1.58 +0.40
04 市立川越3.18→3.56 +0.38
05 鳩ヶ谷 1.58→1.91 +0.33
06 越谷南 2.01→2.33 +0.32
07 浦和南 1.99→2.27 +0.28
08 川口青陵0.85→1.09 +0.24
09 岩槻 0.99→1.20 +0.21
10 川越初雁0.44→0.63 +0.19
以上が10年前(正確には9年前)との比較で第1回倍率が上がっている学校トップテンだ。
杉戸の急上昇は予想できた人も多いだろう。320人募集から280人募集に減じた効果もあるが、それを差し引いても見事な上昇ぶりだ。
志木も280人募集から240人に減って安定してきた。
浦和東もぎりぎり倍率から安定倍率まで引き上げた。320人募集というところが立派。
市立川越、越谷南、浦和南などはもともとの人気校がさらに伸ばした形だ。
岩槻は普通科は280人募集で、新しくできる国際教養科40人を合わせると320人となる。広報に非常に力を入れているのは皆さんご存知の通り。1.30倍に近づけたいところだ。
◆有力校も倍率低下
今度は逆に下降幅が大きな学校だ。
89 松伏 1.44→0.92 -0.52
90 川越女子1.74→1.19 -0.55
90 大宮光陵1.25→0.70 -0.55
(外国語コース)
92 和光国際1.97→1.40 -0.58
92 所沢北 2.11→1.53 -0.58
94 春日部東1.40→0.81 -0.59
95 越谷西 1.86→1.25 -0.61
96 川越南 2.60→1.95 -0.65
97 大宮武蔵野1.55→0.79 -0.76
98 蕨 2.66→1.77 -0.89
川越女子はかなり心配だ。多少の低下はやむを得ないとしても普通科全県平均(最近はの第1回は1.27~1.28程度)を下回るのはまずい。
川越南は下がったといっても、まだ2倍近い倍率を維持している。
和光国際は第1回時点では1.5倍を超えていなければいけない。
蕨、所沢北は2倍を超えることはなくなったがまあまあの高倍率。
春日部東はこのところ第1回では1倍すれすれか、1倍を割るようになってきた。
とりあえず上と下だけ紹介したが、リクエストがあれば全校紹介しようと思う。

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