約1週間で4つの専門高校を取材した。連休明けから2週間もすると中間考査が始まるので、この間に短期集中取材する必要があった。
今回の取材にあたっては、事前に県教委高校教育指導課(産業教育担当)から情報提供してもらった。
どこの学校にどんな話題があるかは、外部からはなかなか分からないものだ。
指導課の先生(指導主事)は、きちんと調べた上で情報提供してくれた。有難いことだ。
いくつか候補校があったが、学科が重複しないように、また、東西南北のバランスを考えながら取材校を決めた。
川越総合(総合高校だが農業系として)
春日部工業(主に機械科)
深谷商業(主に情報処理科)
鴻巣女子(主に保育科)
専門学科は多岐にわたるが、今回はいわゆる職業系学科にしぼった。
◆とりあえずビール教頭
私立学校の場合、取材申し込みの窓口は広報担当(入試担当・募集担当)になることが多い。
公立学校には、広報担当部署や担当者が明確な形で存在しないので、教頭が窓口になる。
誰に頼んだらいいか分からないときは、「とりあえず教頭」
内からも教頭、外からも教頭。
朝早くから教頭、夜遅くまで教頭。
こちらも、教頭に頼めば大体のことは対応してもらえるので、「とりあえず教頭」となるわけだが、
想像するだけで疲れる仕事だ。
教諭と校長はいいが、教頭はやりたくない。
◆WEBサイトを更新してくれ
取材に行った学校には、WEBサイトを更新するようお願いしている。
新聞で紹介するのは、受験生への情報提供という意味がある。
記事で興味を持ったら、サイトにアクセスしてくるだろう。
そうしやすいように記事ではURLを紹介したり、QRコードを貼り付けたりしている。
しかし、せっかく訪れたサイトで、何年も前の古いデータを見せられたらガッカリだろう。
だから、WEBサイトのデータは最新のものにして欲しい。
春日部工業に行ったときのことだ。
ほとんどの学校が「中学生の皆さんへ」とか「受験生の皆さんへ」といったメニューを作っているが、春工にはない。
説明会情報を得たくても、どこを見たらいいか分からない。
中学生向けのメニューを作ったほうがいい。
という話をしたのが17日(月)なのだが、今日見たら「中学生の皆さんへ」が新設されていた。
仕事速いな、春日部工業。
◆権限委譲で更新頻度を高める
更新頻度を高めるには、教頭なり情報科教諭に仕事を集中させないことだ。
もちろん天下に公表することだから、表現一つにも細心の注意を払わなければならない。
内容によっては、きちんと起案させ、管理職がチェックする必要がある。
しかし一方で、複数の先生にある程度まで権限を委譲しないと更新頻度は高まらない。
更新頻度が低い、死んだサイトにはリピーターは発生しないし、たまたま訪れた読者を落胆させる。
大げさに言えば、ブランドイメージも損なう。
仕組み(システム)で解決する方法を考えて欲しい。
◆本年度、今年度では誤解を招く
今は2021年度であるが、入試に関しては2022年度入試である。
入試そのものは2021年度中に実施されるが、2022年4月入学生のための入試なので2022年度入試と呼ぶ。
まあ、このあたりは中学校でも指導されているので混乱する受験生は少ないだろう。
ちょっと困るのが、「本年度説明会日程」などというものだ。
本年度っていつよ?
まあ普通に考えれば2021年度(令和3年度)で、正に今、またはもうじき行われる説明会の日程なのだが、
あれ? 日にちと曜日が合わない。
どうもここで言う本年度は2020年度で、その情報が更新されずそのまま残っているようなのだ。
特に今の時期は、最新情報に更新されている学校と、されていない学校が入り混じっているので、「本年度」や「今年度」というだけでは、いつのことか分かりにくい。
年度は西暦にしろ和暦にしろ数字で表記すること、また、一覧表のような形で日にちを表示する場合は、「〇年〇月〇日(〇)」というように「年」まで入れたらどうかと思っている。
パッと見て分かるように、誤解のないように、工夫して欲しい。
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